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「お～いお茶 LEMON GREEN」リニューアル、9月22日に日米同時発売
2025年9月11日 14:57
伊藤園は、お～いお茶PUREシリーズの「お～いお茶 LEMON GREEN」をリニューアルし、9月22日に日米同時発売する。あわせて「お～いお茶 YUZU HOJI」も日本国内で発売される。価格は各194円程度になる見込み。
同社では、MLBで活躍する大谷翔平選手をテレビCMなどに起用するとともに、“お茶の常識、すてましょう。”をキーワードに、3月から「お～いお茶 PURE」シリーズでグローバル展開を図ってきた。同シリーズについては、海外市場での嗜好を踏まえ、すっきりした後味や爽やかな香りが追求されており、国内ではこうした特徴が若い世代や女性にウケているという。
お～いお茶 LEMON GREENは、レモンの爽やかな香りとお茶のまろやかな甘みが特徴となるフレーバー緑茶。レモンの香りにマッチする茶葉を選定し、じっくりと低温で抽出することで苦みや渋みを抑え、甘みを引き出している。
11日に開催された発表会では、マーケティング本部 緑茶ブランドグループ ブランドマネジャーの吉田達也氏がPUREシリーズ展開の狙いなどについて説明した。
吉田氏は、直近の国内緑茶市場は過去最高の販売金額を更新しているが、購買層が男性や50代以上に偏っており、新しい顧客へのアプローチが課題になっていると指摘。そこで海外市場の嗜好を反映させた商品を“逆輸入”するというイメージでPUREシリーズを今年3月から展開したところ、販売本数が当初の計画の2倍で推移しており、同社の他の商品と比べ、女性や若年層の支持を獲得できたという。
同社としてこうした手応えを元にさらにアクセルを踏み込むとして、お～いお茶 LEMON GREENを秋冬向けのやや濃いめで甘みを持たせた味わいをリニューアルし、日米で同時に発売するに至った。
ちなみに、日本版と米国版では微妙に味わいを変えており、米国版の方がややレモンのフレーバーが強めに感じられるようになっている。
国際事業推進部の小城真氏によれば、伊藤園グループにおける海外売上比率は12.4％とまだまだ小さいものの、5～7月には飲料商品が12％増、ティーバッグが60％増と好調で、「徐々に緑茶への理解が広まってきている」と評価している。
お～いお茶は、現在は47の国と地域で販売されているが、2015年以前は味わいもデザインも統一されておらず、2015年に全世界でリニューアルを行ない、竹柄のパッケージデザインや共通ロゴ、日本の味わいに統一することでブランド認知を高めてきた。
こうした施策もあり、日本の緑茶の輸出（金額ベース）は10年で2.5倍に拡大しており、小城氏は今後も成長のポテンシャルがあるとしつつも、無糖茶が定着しておらず、砂糖やミルクを入れて飲むのが当たり前になっている海外市場に日本の緑茶を根付かせるには、まだまだ越えなければいけないハードルがあるとする。
お～いお茶 LEMON GREENについては、世界的にも定着しているレモンのフレーバーを採用することで、飲みやすい商品としての入口を設けることで、無糖緑茶のファンの拡大につなげていく意向。有糖のお茶が多い海外市場において、無糖＝健康という価値も伝えていきたいという。
また、国内においては、「お～いお茶 YUZU HOJI」も発売となる。吉田氏によれば、米国の大手スーパーのフードトレンド予測で柚子がトップ10に入っているほか、国内の柚子フレーバー市場が過去5年で50.5％増と堅調に推移していることから、同商品を期間限定で販売することにした。
柚子の香りや軽やかな飲み心地を引き立てるため、強焙煎のほうじ茶を使用。自然な甘みが感じられる国産の柚子を使い、隠し味に生姜を加えることで、爽快でクリアな飲み口に仕上げられている。
なお、YUZU HOJIについては、ティーバッグ商品も発売される。こちらは25g（10袋）で345円程度で販売される見込み。
両商品の発売にあわせ、MLBとコラボしたオリジナルボトルが当たるキャンペーンも実施される。
吉田氏は、PUREシリーズの販売目標を500万ケースに上方修正するとともに、早期に1000万ケースの達成を目指しつつ、お～いお茶ブランド全体で世界で1億ケース達成を目指していくとしている。