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激レアウイスキーが大当たり!?「ウイスキーくじ」に参戦してみた結果

まさかまさかの「山崎18年」が出現!(純粋に運でゲットしたものです)

 世の中のさまざまなウイスキーがランダムで届く「ウイスキーくじ」。本誌ではサービスの特徴などについて、運営会社であるタチバナE酒販(アップライジング)へのインタビューという形でご紹介しましたが、そのなかで筆者が気になったのは「ウイスキーとの一期一会の出会い」とコメントされていたことです。

 酒屋やスーパーで買うときは、慣れ親しんでいる「安全パイ」なウイスキーをついつい手に取ってしまいがち、という人も多いのでは? でも、もしかしたらいつもは選ばないウイスキーこそ自分の好みにジャストフィットするかもしれません。あるいは、まだ見ぬウイスキーがそうである可能性も考えられます。

 もちろん、「くじ」というからには「当たり」が出てほしいと思わないこともないのですが、何はともあれ「一期一会の出会い」が面白そうだったので実際に購入してみることにしました。果たしてどんなウイスキーがやってくるでしょうか。

初めての「ウイスキーくじ」に挑戦!

「ウイスキーくじ」はタチバナE酒販の公式サイトのほかに、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといろいろなECサイトで購入できます。今回は最も利用者の多そうなAmazonで、国産ウイスキーのどれかが当たる「ウイスキーみくじ」を試してみることにしました。

Amazonで「ウイスキーみくじ」にチャレンジ

 1口だけでは「出会い」の確率が低くなりそうなので、とりあえず一気に「5口」分を購入。1口あたり3980円、5口で送料含め計2万890円となりました。そこそこの出費ですが、まだ味わったことのないウイスキーが来るかもしれない、もしかしたらレアモノが当たるかもしれない、というワクワクがはるかに勝ります。

5口分を購入

 注文したのは「第80弾」がスタートした翌日の水曜。注文直後は商品の到着予定が“日曜”と表示されていましたが、Amazonの処理状況のページを観察していると瞬く間に発送され、最終的には中1日空けての金曜に届きました。発送元が九州でしたから、距離を考えればほぼ最短での到着といえるのではないでしょうか。

当初は4日かかる予定でしたが、実際には早まって2日後に到着しました

いざ開封の儀、まさかの「超大当たり」が!

自宅に届いたウイスキー

 待ちきれずに自宅待機(といっても自宅=仕事場ですが)していた筆者は、ウイスキーが届いた瞬間にいったんほかの仕事を放り出し、開封の儀に取りかかることに。写真では6本分の箱が見えますが、1箱はおそらく輸送の都合を考慮した空箱です。「みくじ」のラベルが貼られている箱がウイスキーの入ったものになります。

こちらの5箱が中身の入ったもの

 わりと堅めのしっかりした箱を1つずつ開封していきます。まずは1本目、上部から開くと中には運営元からのメッセージカードが。その下には緩衝材が詰め込まれており、取り除くといよいよウイスキーボトルが見えてきます。

さっそく開封
メッセージカードが1箱に1枚ずつ入っています
緩衝材を取り除くと見えてきた、黒いキャップのボトル

 最初に目に入ったのは黒いキャップ部分。まだこの段階ではどんなウイスキーなのかまったく分かりません。少しずつ引き上げていくと姿を現わしたのが「巳乃霞(MINOKA)」という筆者の知らない銘柄でした。熊本の山都酒造がつくっているグレーンウイスキーで、市場価格は5000円ほどですから、これが3980円で手に入るのはおトク。新しいウイスキーとの「出会い」という意味では「当たり」といえるかもしれません。のちほど味わってみましょう。

筆者が初めて目にする銘柄です
「巳乃霞(MINOKA)」
山都酒造がつくる、アルコール度数抑えめのグレーンウイスキー

 続いて2本目。開封すると、今度はキャップではなく黒っぽいカートン(化粧箱)が見えてきました。カートンに入っているということは、それなりによい銘柄かも? 淡い期待を抱きつつ引き上げていくと、何やら見たことのある「山崎」の文字が。しかも「18」なんて数字まで見えるような気がします。山崎?18?ホントに??

2本目は何やら黒っぽいカートン
高級感が漂っていますが……
これはもしかして……

 慌ててエアーキャップをひん剥くと、まさかまさかの「山崎18年」が出現しました。中身のボトルにはちゃんとホログラムシールが貼られており、本物です。メーカー希望小売価格は5万5000円(税別)、お店によっては10万円前後で売られていることもある、今やすっかり手に入りにくくなったサントリーの高級ウイスキー。紛れもない「超大当たり」でしょう!

まさかの「山崎18年」
中身ももちろん「山崎18年」
ちゃんとホログラムシールも貼られている本物です

 こりゃあ幸先がいいぞ、ってことで、いそいそと3本目へ。見えてきたのは黒キャップ。なんと1本目と同じ「巳乃霞」でした。ランダムで選ばれるだけに、このように同じ銘柄が被って届くことももちろんあります。まさに「くじ」ならではといったところですが、正直なところちょっと残念。先ほどが山崎18年だっただけに、期待値を勝手に上げすぎてしまったかもしれません。

3本目は……
「巳乃霞」でした

 気を取り直して4本目、心を無にして開封すると、今度は「はなぐり」という銘柄が現われました。こちらも巳乃霞と同じ山都酒造によるもので、「ライスウイスキー」「グレーンウイスキー」「スピリッツ」という3種類の原料をブレンドした個性的な雰囲気が漂う1本。市場価格は4000円ほどで、「当たり」というほどではないかもしれませんが、これも筆者の知らなかったウイスキーなのでどんな味がするのか楽しみです。

4本目も黒い首元ですが……
2種類目の知らないウイスキーが登場
「はなぐり」という銘柄でした
ライスウイスキーが入っていて、個性がありそうです

 そして最後の5本目、取り出したるは再びの「はなぐり」でした。できればもう1種類くらい知らない銘柄だったらよかったなあと思いつつ、「巳乃霞」と「はなぐり」ともに2本分、長く楽しめそうなのはうれしい限りです。

最後は……
本日2本目の「はなぐり」でした

普段飲みにちょうどいい2種と、別格な1本

今回届いた5本のウイスキーたち

 そんなこんなで届いたウイスキーを味わってみることに。1つ目の「巳乃霞」はグレーンウイスキーということで、クセが少なくまろやか。香りもよく、ロックやハイボールなどでおいしくいただけます。筆者はグレーン100%のウイスキーを飲むことはあまりなかったので「こんなに飲みやすいのもあるんだな」と知ることができたのは新しい発見でした。

グレーンウイスキーで飲みやすい「巳乃霞」

「はなぐり」の方は個性的で複雑な味わいがします。ストレートやロックだと独特の香りが少し強めというか、なんとなく焼酎のような鋭さが出てくる感じなので、水割りやハイボールにするのがいいのかな、と思いました。「巳乃霞」も「はなぐり」も、料理と一緒に普段飲みするのにはちょうどよいバランスで、最近はすっかり毎晩の晩酌ラインアップの1本になっています。

少し焼酎感のある「はなぐり」

 終わりに「山崎18年」も試してみました。できるならここぞという特別な日に開けたいところですが、仕事である以上そうもいっていられません。とはいえ、がぶがぶいくのはもったいないのと、その味わいを100%舌に刻みつけたかったので、グラスの底に少しだけ注いでストレートで。

「山崎18年」は明らかに格の違う味わい

 鼻を近づけるだけで濃厚に漂ってくるキャラメルと、どすんと喉の奥に落ちていくインパクトの強さは、まさに別格。これがザ・ジャパニーズウイスキーか……という感慨に浸るとともに、さすがに普段飲みするようなものではないな、という思いも新たにします。あと少しでやってくる年末年始や記念日なんかにちびちびと、大事に飲んでいきたいところです。

もはや「当たり」しかない「ウイスキーくじ」

 結果、5口購入して、1本の明らかな「超大当たり」と、新たな出会いという意味では2種類×2本の「当たり」をゲットできました。市場価格から見ればどれもおトクに入手できたことになり、「ウイスキーくじ」を購入してみる価値は大いにある!と感じた次第です。

 ちなみに、この記事がPRということで「当たりを意図的に入れたのでは?」と勘ぐる方もいらっしゃるかもしれませんが、「それはない」と断言しておきたいと思います。なぜなら、筆者が購入後の連絡を怠ったために「普通に抽選したもの」が届けられたからです(ごめんなさい)。今回の5本は純粋に運でゲットしたものでした。

 運営元によると、もともと「5口か6口購入すれば、1本は当たりになるくらいの確率」なのだとか。だからといって購入数を増やせば欲しいウイスキーが必ず手に入るというわけではありません。が、元を取れる以上の価値と楽しさが得られることは間違いないでしょう。

 というわけで、今まで見たことのないウイスキーに出会ってみたいときに、友人らが集まるパーティでのちょっとしたサプライズに、あるいは新年を迎えるにあたっての運試しに、などなど、いろいろな場面でみなさんも「ウイスキーくじ」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。