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タイガー魔法瓶「真空断熱炭酸ボトル」にハイボールや強炭酸水を入れてみた
国内メーカー唯一の炭酸飲料対応ボトル
2022年1月13日 07:00
- 2022年1月21日 発売
タイガー魔法瓶は、1月21日に発売する炭酸飲料対応の「真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズ」の発表会を開催した。炭酸飲料に対応した真空断熱ボトルの製品化は国内メーカーでは唯一(1月11日時点)であり、炭酸飲料を持ち運びたいというニーズに応えるため2年間かけて開発した機構を取り入れ、安全に持ち運べるようになっている。
製品は0.5Lの「MTA-T050」、0.8Lの「MTA-T080」、1.2Lの「MTA-T120」、1.5Lの「MTA-T150」と、容量別に4製品をラインアップ。カラーバリエーションとして「スチール」「エメラルド」「カッパー」の3色を用意。価格はオープンプライスだが、MTA-T050が6000円前後、MTA-T080が6500円前後、MTA-T120が7000円前後、MTA-T150が7500円前後を想定している。
真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズの概要について、商品企画を担当した高田愛子氏が説明した。開発の背景には炭酸飲料の市場拡大により、持ち運びニーズの高まりがある。同社の説明資料では、2009年から2019年の10年間でプレーンの炭酸水の市場は約8倍に拡大し、2021年のクラフトビールの販売量は前年比200%の伸びを記録したとしている。
しかし、手軽なペットボトルで炭酸飲料を持ち運ぶとなると「温度の上昇」「炭酸の抜け」「結露による濡れ」「使い捨てによる環境への影響」などが課題となっていた。また、従来の真空断熱ボトルは、炭酸ガスによるボトル内の圧力上昇によってキャップやフタの破損・破裂の恐れがあることから、安全性の観点から炭酸飲料を入れて持ち運ぶことは推奨していなかったのもある。
このような課題を解決してニーズに応えるのが、この真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズだ。炭酸飲料の品質劣化を防ぎつつ安全に持ち運べるように2つの機構が使われている。一つは炭酸対応せんの「Bubble Logic」(特許出願中)で、もう一つは炭酸の気化を抑える「スーパークリーンPlus」だ。
Bubble Logicは、開栓時に安全にガスが抜ける「炭酸ガス抜き機構」と、万が一ボトル内の圧力が危険域まで高まった場合にガスが抜ける「安全弁」の2つの機能で構成されている。これにより、移動する際の振動などで炭酸ガスが容器内に発生しても安全に持ち運べるようになっている。
スーパークリーンPlusは、ボトル内の表面をなめらかに加工し、炭酸の気化を抑えるものだ。もともとお手入れがしやすいようにニオイや汚れを付きにくくする加工だったが、液体に溶け込んだ炭酸の気泡が壊れにくいことも判明し、MTA-Tシリーズにも導入された。このほか、せん(飲み口)やストラップには銀系抗菌材が練りこんだ抗菌加工が施されており、せん(飲み口)は抗菌製品技術協議会が制定したSIAAマークの認証も取得しているので、安心して使えるようになっている。
今回は0.5Lの「MTA-T050」を試してみた。まず、晩酌の友と言うべきキンキンに冷やした缶のハイボールをMTA-T050に入れて、4時間ほど室内に放置。キャップを半回転ほどさせると「プシュッ!」とガスが抜け、ウイスキーのかぐわしい甘い香りが漂う。グラスに注いでみると、きめ細やかな泡立ちも見られ、実に美味しそうだ。飲んでみると、開封時までとはいかないが炭酸もしっかりと感じられ、冷たいのど越しと相まってグビグビと飲みほしてしまった。
では、半日ではどうかということで、次は12時間ほど強炭酸水を入れて放置してみた。こちらは舌を突き刺すような刺激はなくなり、弱炭酸水くらいといった感じだ。それでもぬるくならずに炭酸を感じられるのは2つの機構のおかげだろう。
最近はクラフトビールの量り売りをするショップも増えており、専用容器のグラウラーの代わりにMTA-Tシリーズに入れて持ち帰るのもよさそうだ。高田氏も言っていたように、さまざまなシチュエーションで使ってみたい製品だ。