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帝国ホテル「ハワイ ハレクラニフェア2022」開催中。ハレクラニ・有名シェフ考案の新メニューを食べてみた

2022年5月1日~6月30日 開催

「ハワイ ハレクラニフェア2022」を東京と大阪で開催

 帝国ホテルは5月1日から、ハワイの名門ホテル「ハレクラニ」の味を日本で楽しめる「ハワイ ハレクラニフェア2022」を開催している。このフェアは6月30日までの2か月間、「帝国ホテル 東京」と「帝国ホテル 大阪」で行なわれる。本稿では試食会のレポートをお届けする。

 2009年から帝国ホテルは創業100年を超えるハレクラニと提携を始めており、これまでもハワイの名門ホテルの味を日本でも楽しめるよう、フェアが開催されてきた。2022年はハレクラニのバンケット・イベントシェフのシェイデン・サトウ氏がこのフェアのために新作メニューをいくつか考案し、素晴らしい料理に仕上げている。本来なら試食会当日にシェイデン・サトウ氏も来日して自ら料理の説明をする予定だったが、諸事情によりかなわなかったので帝国ホテルのシェフとスタッフがメニューについて紹介した。

 ちなみにシェイデン・サトウ氏はバンケット・イベントシェフとして、宴会部門のメニュー考案と料理を取り仕切っており、ハワイ最大の食の宴である「ハワイフード& ワインフェスティバル」や「ハワイ国際映画」のオスカーナイト ガラディナーで著名シェフとして活躍している人物だ。

新作の「ピピカウラ パストラミ/オープンサンド」

 試食では、「ピピカウラ パストラミ/オープンサンド」「ハワイアン ルアウ ココナッツジンジャー風味のマッシュポテトを添えて」「アヒと海老のシーフードバーガー リリコイチリマヨネーズのソース」「ハレクラニ ココナッツケーキ」の4品が用意された。

 最初に供された「ピピカウラ パストラミ/オープンサンド」は、帝国ホテル 東京の料理長である杉本雄氏がシェイデン・サトウ氏に「オープンサンドでかわいらしいメニュー作ってよ」とオーダーして実現したものだ。“ピピカウラ”はハワイ語でドライビーフを意味する。海苔とゴマを混ぜ込んだ特製のフォカッチャに焼きパイナップルやリリコイ(パッションフルーツ)シロップで作ったソースを塗り、甘みを引き出した玉ねぎのコンフィが入れられている。そして、時間をかけてマリネし、スパイスを効かせた自家製のドライビーフ、コンテチーズをのせて焼き上げたものだ。ふんわりとした生地に奥行のある甘味とピリッとしたドライビーフの旨味、チーズの濃厚さが相まって、どっしりとしたサンドになっており、リリコイソースや上にのせられたドライパイナップルがハワイらしさを演出している。なお、こちらの商品は帝国ホテル 東京のみで取り扱っている。

新作の「ハワイアン ルアウ ココナッツジンジャー風味のマッシュポテトを添えて」(左)と「アヒと海老のシーフードバーガー リリコイチリマヨネーズのソース」(右)

 次に登場したのは「ハワイアン ルアウ ココナッツジンジャー風味のマッシュポテトを添えて」と「アヒと海老のシーフードバーガー リリコイチリマヨネーズのソース」だ。ハワイアン ルアウは、ルアウ(宴)で提供される料理に着想を得て考案されたメニュー。ハワイの伝統料理であるカルアポークを使った一品で、“カルア”はハワイ語で“焼く”という意味を持つ。ほぐした豚肉を調味料と合わせ、表面をカリッと香ばしく焼き上げた温前菜だ。彩りが美しい紫色のサツマイモのマッシュポテトには、ココナッツミルクとジンジャーが入っており、スパイシーかつ甘みのあるテイストがハワイを連想させる。豚肉を柔らかくするためにスモークリキッドを入れた水で長時間煮込んでおり、それをほぐしてから成形しているので、大変手間がかかっているメニューであるとのことだ。豚肉の旨味を凝縮したルアウは歯応えの変化が楽しく、濃いめの味付けが施されているマッシュポテトなどと一緒に食べるとさらなる味の変化に驚かされる。

 アヒと海老のシーフードバーガーは、ハワイでもよく食べられているアヒ(マグロ)や海老にアボカドを加えてシーフードパテとし、ポイ(タロイモ)パウダーを練り込んで、ほんのりと甘さを足したバンズではさんだものだ。それに、リリコイ(パッションフルーツ)と唐辛子のピリ辛さが光るシラチャー、マヨネーズで作ったフルーティーな香りのソースを付けて楽しむ。アヒとエビのシーフードらしいさっぱりとした旨味とアボカドの少しこってりとした組み合わせは絶妙で、ヘルシーながらもしっかりとした味わいになっている。そこに南国風のピリ辛ソースを足すことで、味の奥行き感とさまざまな味覚のコントラストが際立ってくるのが印象的だ。

豚肉の旨味が凝縮されているハワイアン ルアウ
見た目も美しい付け合わせ
アヒとエビとアボカドの組み合わせが秀逸なパテ
バーガーに付けるソースはピリ辛でトロピカルな風味が特徴

 デザートには「ハレクラニ ココナッツケーキ」が登場した。ハレクラニのシグネチャーケーキとしてとても人気のあるケーキで、従来まで少し小ぶりだったものをボリュームアップし、フランボワーズソースを添えたパークサイドダイナースタイルで提供される。ふわっふわっな食感に適度な甘さは、さすがと思わせる出来栄えだ。加えて、ストロベリー、ラズベリー、ブルーベリーの酸味が異なる3種のベリーを同時に口にすることで、さまざまな味の変化を楽しむこともできる。

上質な甘さとふんわりとした柔らかさが自慢のケーキ

 今回試食には登場しなかったが、新作メニューとして「ロコモコ デミグラスソース フライドライスケーキと目玉焼き添え」もフェアで用意されている。こちらは人気のロコモコをアレンジしたもので、平たく揚げた焼きライスの上にデミグラスソースをかけたハンバーグ、そして目玉焼きをのせたものだ。ライスケーキは、ニンニクとピリ辛のシラチャーソースに和風だしを足したもので日本人の口にも合うようアレンジされており、それをカリッとなるまで高温で揚げてある。食感とジューシーなハンバーグ、黄身がとろける目玉焼きの調和が楽しめるそうだ。

 今回のフェアで提供されるメニューは、オールデイダイニング「パークサイドダイナー」(本館1階)で提供されるアラカルトメニュー4種、「オールドインペリアルバー」(本館中2階)で提供されるカクテル3種、ホテルショップ「ガルガンチュワ」(帝国ホテルプラザ 東京 1階)で販売される惣菜とパン3種類だ。パンは「ハレクラニ ベーカリー&レストラン」の初代ヘッド ベーカーを務め、現在は帝国ホテル ベーカリー課に所属する金城達弘氏が新作を手掛けている。なお、東京と大阪では価格など一部異なっており、ここでは帝国ホテル 東京の価格を記載している。

パークサイドダイナーのアラカルトメニュー4種

【新作】「ハワイアン ルアウ ココナッツジンジャー風味のマッシュポテトを添えて」(3000円)
【新作】「アヒと海老のシーフードバーガー リリコイチリマヨネーズのソース」(3900円)
【新作】「ロコモコ デミグラスソース フライドライスケーキと目玉焼き添え」(3800円)
「ハレクラニ ココナッツケーキ」(1600円)

オールドインペリアルバーのカクテル3種

【新作】「ハレクラニ サンセット」(2640円)は、グアバジュースとラムを使用したスムージーカクテル
「ハレクラニ マイタイ」(2640円)は、グレナデンやアーモンドシロップを使ったハレクラニ仕様のマイタイ
「ハレクラニ フルーツパンチ」(2090円)は、オレンジやパイナップルを使ったノンアルコールカクテル

ガルガンチュワで販売される惣菜とパン3種

【新作】「アサイーブレッド」(1600円)は、アサイーのパウダーとピューレを練り込んだフランスパン生地に、ブルーベリー、クランベリー、ココナッツファインなどをまとわせている
【新作】「ソルティッドキャラメルクロワッサン」(600円)は、ビスケット生地をのせて焼き上げ、ほろ苦い塩キャラメルを絞ったパン・オ・ショコラ
「グアバブリオッシュ」(580円)は、イチゴのピューレを合わせたグアバクリームをブリオッシュ生地で包み、クランブル生地をのせて焼き上げている

帝国ホテル「ハワイ ハレクラニフェア2022」

開催期間: 2022年5月1日~6月30日
開催箇所:
[帝国ホテル 東京]
パークサイドダイナー(本館1階)
オールドインペリアルバー(本館中2階)
ガルガンチュワ(帝国ホテルプラザ 東京 1階)
[帝国ホテル 大阪]
カフェ クベール(ホテル棟2階)
ホテルショップ(ホテル棟地下1階)