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オタフクソース、G7広島サミットに合わせて開催される「Pride of Hiroshima展」に出展

「Pride of Hiroshima展」に展示されたお好みソースの歴史

Pride of Hiroshima展

 お好みソースなどで知られるオタフクソースは、G7広島サミット開催に合わせて開催されている「Pride of Hiroshima展」に、昭和のお好み焼き屋台を再現したセットや同社の商品などを展示した。

 Pride of Hiroshima展は広島県内の企業26社が合同で出展しているイベントで、原爆投下からの広島の企業の復興を、戦後、現在、未来の3テーマで訴求している。ひろしまゲートパーク内大屋根ひろば(広島県広島市)で開催され、会期は5月18日~6月11日。G7広島サミットに合わせて始まり、「2023ひろしまフラワーフェスティバル」(6月10日~11日開催)まで展示されている。

オタフクソースの屋台展示

 17日に行なわれた事前説明会では、Pride of Hiroshima展実行委員長 池田晃治氏とPride of Hiroshima展実行副委員長 菖蒲田清孝氏が登壇し、開催趣旨を説明。池田委員長は「自ら被爆しながらも、原爆で方向を失った広島で生きる人のために何ができるかを第一に考えて尽力した人たちです。その人たちが復興を支え、非広島発展の礎を築きました。これこそが広島の誇り、Pride of Hiroshimaであると思っております」と語った。

 また、菖蒲田副委員長はPride of Hiroshima展を開催することで「多くのみなさまにご来場いただき、広島のことをより多く知っていただく機会になります。改めて平和とは何か?自分たちができることは何か?を考えるきっかけになっていただければという風に思っています。広島の復興という事例を通して、世界中で今なお戦火や災害などからの復興に取り組む地域のみなさまに、希望を持っていただけたら幸いでございます」と、多くの人に広島の復興過程を知ってほしいと強い気持ちを述べた。

Pride of Hiroshima展実行委員長 池田晃治氏(右)とPride of Hiroshima展実行副委員長 菖蒲田清孝氏(左)

 オタフクソース屋台での説明では、広島のお好み焼きの歴史は戦後の粉物料理「一銭洋食」にあるとのこと。最初は小麦を薄くのばしたものだったが、戦後の復興過程でものが手に入るようになり、キャベツや卵、そばが加わって現在の形になったという。いわば広島の復興に伴って進化・発展してきたのが広島のお好み焼きになる。

 なお、オタフクソースによるとこの屋台は、同社がお好み焼きの歴史を展示する「おこのミュージアム」(広島県広島市)に普段は置かれているものだという。期間中はPride of Hiroshima展で見られるが、期間が終わればおこのミュージアムで見学可能とのことだ。

17日のみ実演展示が行なわれたお好み焼き作り