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六甲バター、大阪・関西万博でQBBブランドの植物性チーズの魅力を発信

2025年2月3日 取材

QBBこれもいいキッチン

 QBBブランドでチーズをはじめとする乳製品を展開する六甲バターは、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンのフードコーナーで提供するメニューを公開した。

 代表取締役社長兼CEOの塚本浩康氏は、「チーズの会社としてやっているが、環境負荷の面でもう少し未来に目を向け、会社として何ができるかを考え、環境負荷の小さいチーズ、植物性チーズを作ろうとなった」と語る。

代表取締役社長兼CEOの塚本浩康氏

 植物性チーズが同社の売上に占める割合はまだまだ低いが、今回の万博では「動物性チーズと並んで植物性チーズが認知されるところまでもっていきたい。どっちも選べる、選択肢が広がる世の中にしたい」として、植物性チーズを中心にしたメニューの開発を祇園さゝ木の佐々木浩氏に依頼したという。

植物性チーズの「QBB PLANT MADE」ブランドの商品

 店舗は、多様性を象徴するように「QBBこれもいいキッチン」と名付けられており、植物性チーズの提供を通して新しい未来のあり方を提案する内容となる。

大阪ヘルスケアパビリオン
QBBこれもいいキッチン

 佐々木氏は、植物性チーズについて「ややあっさりしている印象だったが、ちゃんと溶け、ちゃんと糸を引いてくれる。植物性でここまで来ることに感銘を受けた」とした上で、「何をやったらウケるかより、植物性チーズをもっと身近に感じてもらえるメニュー構成にした」と紹介。

祇園さゝ木の佐々木浩氏

 暑い夏も想定して安全性を第一に考えたが、最後までおいしく食べられる味付けや満足感、QBBの植物性チーズを感じられるように心がけ、フードコートが満席になることも想定し、ワンハンドで食べられるメニューも用意したとのこと。

 サンドイッチでは、「これもナスボロネーゼ」「これもメンチカツ」「これもスパイシーカツ」「これもテリヤキ」の4品をラインアップ。オールヴィーガンをうたっており、一見すると肉を使っているように見えるが、蒟蒻ミートなどの素材をうまく活用し、食べ応えのあるメニューを実現している。単品が990円で販売されるほか、フライドポテト、ドリンクまたはレアチーズケーキのセットが1590円で販売される。

これもナスボロネーゼ

 丼ぶりでは、「これもオムキーマカレー」(1300円)、「これもカツカレー」(1300円)、「これもタコライス」(1000円)、「これも蒲焼とろろ丼」(1100円)をラインアップ。

これもオムキーマカレー

 食べ歩きも可能なものとしては、「大阪新名物?! これも串カツ」(750円)、「フライドポテト&これもチリミートソース」(700円)、「フライドポテト&これもダブチーソース」(700円)といったメニューが用意される。

大阪新名物?! これも串カツ

 このほか、アーモンド粉を使いグルテンフリーとしたドーナツとヴィーガンクリームチーズで作ったホイップクリームをあわせた「ドーナチー」(4種、各500円)や、各種ドリンクが提供される。

 佐々木氏は、「メニュー開発で感じたのは、溶ける温度や焦げる温度が動物性とは違うこと。もっと気軽に植物性のチーズを食べてもらって、これは動物性の方がいいな、これは植物性の方がいいな、と気楽に活用してもらいたい。YouTubeやSNSの力を借りながら植物性チーズを使ったレシピも発信していきたい」と語っていた。