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首都圏で「福井美食フェア」、3月16日の北陸新幹線開業を前にアピール

2024年1月15日~2月14日 開催

首都圏の飲食店87店舗で「福井美食フェア」開催

 福井県と福井市は、3月16日の北陸新幹線の福井・敦賀開業を前に、1月15日~2月14日にかけて首都圏の飲食店87店舗で福井県産の食材を使用した限定メニューが楽しめる「福井美食フェア」を開催する。

 同フェアは今年で6回目の開催となるが、今回は初めて商業施設とタイアップ。東京・日本橋のCOREDO室町と連携し、さまざまな福井の食材の魅力を体験できる各種メニューが提供される。

 15日に開催された発表会では、福井県農林水産部 部長の児玉康英氏と福井市東京事務所 所長の岡部俊哉氏が挨拶した。

福井県農林水産部 部長の児玉康英氏
福井市東京事務所 所長の岡部俊哉氏
福井県農林水産部流通販売課 課長の平出要氏

 児玉氏は「本来であれば新幹線開業も2か月あまりということで非常にめでたいタイミングだが、今年に関しては隣の石川県で1月1日に地震があった。福井は、農業被害ではビニールハウスが50棟弱ぐらい液状化などの影響を受けたが、幸い亡くなった方はおられない」と現地の状況を説明。

「石川県の馳知事からは、新幹線を遅らせることなく、しっかりと福井だけでなく北陸全体を盛り上げていくことが大事」という話があったとした上で、「我々としては、新幹線を通じたこうした食のイベントについてもしっかりやっていきたい。食は観光の中で大きな力を持っている」と述べ、北陸エリアを食の力で支えていく考えを示した。

 岡部氏は、「この機会に多くの方に福井の食材を使用した料理をお楽しみいただきたい。フェア参加店で対象メニューを召し上がっていただいた方には、冬の味覚の越前がになど、福井の特産品が当たるキャンペーンも実施する」とフェアへの参加を呼びかけた。

 続いて登壇した福井県農林水産部流通販売課 課長の平出要氏は、「越前がにについては大きな知名度を持っているが、それに続く商材がなかなか無いのが今の課題。PRサイトや今回のフェアを展開することで、知名度を作っていきたい」と語った後、今回のフェアで使われる食材について解説。越前がに以外に「甘えび」「ふくいポーク」「とみつ金時」などにも注目してほしいとアピールした。

 その後、フェアに参加するCOREDO室町の3店舗の代表者が、それぞれの店舗で提供する限定メニューの特徴を説明した。

 日本橋三井タワー「奏す庵」は、「カツ丼と福井そばのセット」を提供。福井では、玉子でとじないソースカツ丼が定着しているが、今回のフェアでは、ずっと挑戦したかったという福井そばとのセットを用意。付け合わせに上庄さといもの煮っ転がし、小浜の小鯛の笹漬け、郷土料理のたくあん煮が添えられている。

奏す庵の「カツ丼と福井そばのセット」

 COREDO室町2「欧風カレーガヴィアル」は、「欧風越前かれい」を提供。同店自慢の欧風カレーに、フランス料理の調理法であるコンフィで火を入れた越前がれいをあわせたメニューで、チーズや三里浜の三年子らっきょうとともに楽しめる。

欧風カレーガヴィアルの「欧風越前かれい」

 COREDO室町3「uRn.chAi&TeA」は、「バター香る、とみつ金時のホットサンド」を提供。バターがたっぷり入ったデニッシュ生地とともにとみつ金時が焼き上げられており、あえて塩味のあるバターを使い、はちみつと一緒に焼くことで、甘さとしょっぱさの絶妙なバランスを狙ったとしている。

uRn.chAi&TeAの「バター香る、とみつ金時のホットサンド」