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「ヱビス クリエイティブブリュー 燻」9月10日発売

恵比寿ガーデンプレイスで8月23日から先行体験できるイベント開催

2024年8月22日 取材

ヱビス クリエイティブブリュー 燻

 サッポロビールは、「ヱビス クリエイティブブリュー 燻(いぶし)」を9月10日に発売する。

 同社では、CREATIVE BREWシリーズの販売を通じて、新たなビールのおいしさや楽しさの表現に挑戦しているが、今回の商品はその第5弾となる。4月に開業した体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」で提供して好評だった「煙々(えんえん)」を秋冬向けにブラッシュアップし、商品として販売する。

 ヱビスブランドChief Experience Brewerの有友亮太氏によれば、煙々のスモーキーさが予想以上に好評で、その声に耳を傾け、幅広い層に楽しんでもらえるようにブラッシュアップしたのが燻だという。

 有友氏は「(ビールのフレーバーでは)ホップに着目されがちだが、燻製麦芽をテーマにすることで、麦芽でも味わいを表現できるということをお客さまに届けたかった」と語る。

ヱビスブランドChief Experience Brewerの有友亮太氏

 自身が初めて燻製麦芽のビールを味わって感銘を受け、その後ドイツに留学し、本場のビールの奥深さに触れ、帰国後に挑戦したいと考えていたの製法とのことで、燻では、ブナ材で燻した麦芽を一部に採用するとともに、上面発酵酵母をヱビス酵母に置き換え、ほのかにスモーキーで香ばしい味わいを狙った。

 同氏のオススメのペアリングは、燻製したベーコン、チーズ、ソーセージ、ジャーマンポテトといった燻製料理や、スペアリブ、牛肉煮込み、豚の角煮といった肉料理。前者ではスモーキーさを引き立てる効果、後者では旨味やコクを広げる相乗効果が期待できるとしている。

 マーケティング部 ビール&RTD事業部 部長の永井敏文氏は、酒税改正によってビール類全体の価格差が縮まり、消費者にとっては選択の幅が広がり、ハードルが下がるというメリットがある一方、ビールの価値全体の同質化にも繋がりかねないとして、ビールの魅力を引き上げていく必要があると語る。

マーケティング部 ビール&RTD事業部 部長の永井敏文氏

 市場の動向としては、プレミアムビールの1~7月の販売数量が前年比97%と推計されるなか、ヱビスビール缶は109%と好調で、とりわけCREATIVE BREWシリーズが新規購入者の獲得に繋がっていると説明。

 また、YEBISU BREWERY TOKYOについては、4月の開業から8月中旬までに13万人が来場しており、当初年間20万人としていた見込みを上回るペースだという。年代別では20~30代の来場者が全体の6割を占めており、若い世代を中心に新規顧客の獲得に繋がっているとする。

 燻の発売は9月10日となるが、恵比寿ガーデンプレイスでは8月23日~9月1日にかけて「YEBISU BEER HOLIDAY」が開催され、そのなかで燻の樽生がさまざまな料理とあわせて提供される。公式サイト上での事前予約、または当日並んでの入場となる。

 入場料は無料だが、ドリンクやフードはキャッシュレス決済での都度決済で提供される。ビールを注文するとオリジナルデザインのグラスが手渡され、会場に設置された洗浄機で洗って持ち帰れる。

 8月22日に開催された発表会には、ヱビスのテレビCMに出演し、ブランドアンバサダーを務める山田裕貴も登場。戦隊モノで火を使った演出には慣れているが、9月10日から放映される新CMの撮影では、焚き火が近すぎて「過去一番熱かった」と振り返った。燻については、「スモーキーでふわっと香ばしく、鼻に抜ける感じが好き」と、その特徴を紹介していた。

山田裕貴

 なお、YEBISU BREWERY TOKYOでは、8月23日に「Harvest sun(ハーベスト サン)」、9月25日に「Everhop weizen(エバーホップ ヴァイツェン)」といった数量・期間限定のビールの提供をスタートする。

 また、10月~11月には、特別なガイド付きツアー「YEBISU the Historical JOURNEY」と「YEBISU the Brewer's JOURNEY」も開催する。それぞれ、同施設の統括マネージャーの小野寺哲也氏や有友氏の解説付きで楽しめるツアーとなっている。定員は各回10名で、所要時間は100分。料金は4000円。