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ファミマ、「みんなのレモネード」の開発・販売で小児がん患者を支援

2025年7月8日 発売
みんなのレモネード

 ファミリーマートは7月8日、売上の一部が小児がん患者の支援に役立てられる「みんなのレモネード」を発売した。容量は220mlで、価格は228円。

 同社では、小児がん患者とその家族のサポートや小児がんに関する啓発に取り組む一般社団法人みんなのレモネードの会と「ファミレモ部」を結成し、2023年から毎年レモネードの商品化に取り組んでいる。

 今年は味を決める「商品開発チーム」23家族39名、パッケージデザインを決める「デザインチーム」26家族42名が参加し、オンライン会議でサンプルを飲みながら意見を交わすなどして商品化を目指した。

 商品本部 東日本地区MD部 首都圏地区MDグループの石田照雄氏によれば、子どもたちからの意見を踏まえ、レモン果汁の比率を過去最大17%まで高め、濃厚な味わいとしつつも、ゴクゴク飲みやすいバランスを追求したという。

 マーケティング本部 サステナビリティ推進部 CSR・ダイバーシティ推進グループ マネジャーの大橋結実子氏によれば、パッケージデザインは子どもたちが描いたイラストから2種類を作成しているが、今年はTikTokのARフィルター機能を活用し、パッケージにスマートフォンをかざすことでイラストが3Dで動く仕掛けを用意した。

TikTokのARフィルター機能でイラストが3Dで動く仕掛けが用意されている

 子どもたちには完成直前まで秘密にしていた新機能だが、気になる仕掛けを用意することで、単に商品を購入して応援するだけでなく、楽しみながら拡散してもらうことで小児がんの啓発にもつながると期待しているとのこと。

 さらに、今年は7月8日~9月30日にかけてファミペイ払いで買い物をすると、売上の一部がみんなのレモネードの会に寄付されるという取り組みも実施される。今回の商品は数量限定のため、2週間~1か月程度で棚からはなくなってしまうが、大橋氏は、普通に買い物をするだけで支援できるとして、ファミペイ払いの利用を呼びかけていた。

(左から)マーケティング本部 サステナビリティ推進部 CSR・ダイバーシティ推進グループ マネジャーの大橋結実子氏、ファミレモ部の佐藤優衣さん、品田菜都香さん、宇田一稀さん、商品本部 東日本地区MD部 首都圏地区MDグループの石田照雄氏