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カルビー、国内事業は新カテゴリ進出、海外事業は北米に注力。2035年成長戦略「Accelerate the Future」を発表

2026年3月31日 取材
カルビーが2035年を見据えた成長戦略を制定し、取材会を実施

 カルビーは2035年を見据えた成長戦略「Accelerate the Future」を制定し、このほど取材会を開催し、代表取締役社長兼CEO 江原信氏が背景や説明などを行なった。

カルビー株式会社 代表取締役社長兼CEO 江原信氏

 江原氏は2023年に制定した「Change 2025」を振り返り、この3年間で適切な価格改定と訴求やDXを活用した取り組みで収益強化やブランドの価値向上が進み、国内コア事業は一定の成果を上げることができたと報告した。

「Change 2025」の振り返り 成果と課題サマリー

 一方で、海外事業は売上・収益ともに伸長したが、成長スピードと業績の安定化は十分ではなかったと説明。その主な原因としては、人材育成の不足や国内の知見や資産の活用が進まなかったことをあげた。

「Change 2025」の振り返り 海外事業の深掘り

 これらを受け、2035年を見据えた成長戦略「Accelerate the Future」を制定。スローガンとして「Accelerate the Future~Smiles from all our stakeholders~」を掲げ、「今まで以上のスピードで変革し、世界中の笑顔に寄り添い続け、商品サービスの提供領域を広げ、新たな価値を創造して企業価値の向上を目指していく」と江原氏は述べた。

2035年成長戦略「Accelerate the Future」

 具体的には、国内事業では顧客が求めるニーズを捉えてご褒美やコミュニケーションとしての商品を拡大しつつ、スナック菓子・シリアル食品中心の事業体から変革し、新カテゴリへの拡張していく。

2035年成長戦略「Accelerate the Future」

 そして海外事業では北米を戦略的重点地域と定め、マーケティングなどへの費用を投資しながら人材も投入し、拡大を目指していく。中でも“Better For Youスナック”(従来製品に比べてカロリー、糖分、脂肪分が低い菓子)、ギフトや土産品などを強化する。2036年度までに海外・新カテゴリ事業の比率を、現在の30%から50%まで引き上げたいとした。

2035年成長戦略 事業成長とポートフォリオ変革

 その後の質疑応答の中で、菓子市場における今後目指す立ち位置について聞かれたところ、江原氏は「スナック・シリアルの菓子以外の棚を目指していきたい。海外展開も見据え、国内でも海外でも成長できる分野に広げていきたい」と語った。さらに、2025年の馬鈴薯の不作に関する質問では「馬鈴薯が広範囲で調達できるよう、例えば北海道でもエリアを拡大している。また不作の影響を強く受けないよう、違うカテゴリを増やしていきたい」と述べた。

 さらに、海外展開では「Better For Youスナックは、北米では約6000億円市場とされており、『HARVEST SNAPS』ブランドで原料や形状などを変更しながら横展開をしていきたい」と、北米市場での成長に向け強い意欲を示した。