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鳥貴族と串カツ田中がコラボ。開発担当者が入れ替わって考案したメニュー4品を試食してみた

2021年11月11日~30日 販売

鳥貴族と串カツ田中のコラボメニュー

 大手居酒屋チェーンの鳥貴族と串カツ田中は共同企画を実施し、お互いの商品開発担当が入れ替わって開発した限定メニューを11月11日から販売する。

 鳥貴族と串カツ田中の全店舗で実施し、11月9日〜30日にはTwitter上でコラボTシャツや食事券がプレゼントされるフォロー&リツートキャンペーンも展開していく。

 このコラボ企画は串カツ田中からの声がけで始まったもので、ライバル関係ではあるものの、一緒に居酒屋業界全体を盛り上げたい、という目的で企画された。

串カツ田中の貫啓二社長と鳥貴族のトリッキー。鳥貴族の大倉忠司会長はオンライン参加だった

 提供されるコラボメニューは鳥貴族、串カツ田中でそれぞれ2品の合計4品。鳥貴族の2品は串カツ田中の担当者が、串カツ田中の2品は鳥貴族の担当者が入れ替わる形で商品企画を行なっている。

 なお、発表会では試食も提供されたが、会場の都合で出来たてでの提供ではないため、本レポート内での見た目や食感は実際と異なることをご了承いただきたい。

鳥貴族店舗で提供するコラボメニュー

鳥貴族店舗で提供するコラボメニュー
鳥貴族で提供される韓国風豚玉ネギ串
辛味噌やネギで味変しながら豚肉を味わえる

 鳥貴族で提供される「韓国風豚玉ネギ串」は、韓国料理のサムギョプサル風の豚串焼き。サムギョプサルは三枚肉、皮・肉・脂が3層になったバラ肉を断面が見えるように切り、焼き肉として楽しむもの。この「韓国風豚玉ネギ串」はサムギョプサル風の豚バラ肉を玉ねぎと一緒に串焼きとしている。

 一緒に辛味噌と胡麻油で和えた白ネギも提供され、それらと合わせることで、よりサムギョプサルっぽく食べられるという趣向だ。価格はほかの鳥貴族商品と同じく327円で、1品2本となっている。

鳥貴族で提供されるせせりカツのタルタル〜塩ポン酢味〜
せせりの歯応えが衣に負けず感じられる

 同じく鳥貴族で提供される「せせりカツのタルタル〜塩ポン酢味〜」は、鶏肉を使った串カツ。モモやムネではなく弾力に富んだせせり肉が使われていて、衣に負けない食感が得られる。

 たっぷりとタルタルソースが乗せられているが、濃厚さを打ち消すようなさっぱりした塩ポン酢で味付けされていて、ボリュームのある見た目に反して、するっと食べ切ってしまう危険な商品だ。こちらも327円で、1品2本で提供される。

串カツ田中店舗で提供するコラボメニュー

串カツ田中店舗で提供するコラボメニュー
串カツ田中で提供される鶏とうずらたまごのいとこ串
うずらの卵は1個、もも肉が2カケラ。1本で両方を味わえてお得感ある

 串カツ田中で提供される「鶏とうずらたまごのいとこ串」は、鶏もも肉とうずらの卵を一緒に揚げた串カツ。串カツ田中ではさまざまな串カツが提供されていて、うずらの卵の串揚げは人気商品の一つだが、鶏の串カツはレギュラーメニューには存在しないので、実はそういった意味でもめずらしいメニューでもある。

 今回発表されたほかのメニューと異なり、特徴的な味を付けるというよりも串カツとしてオリジナルブレンドのソースで楽しむ方向性だ。しかしこのままレギュラーメニューにしていいんじゃないかというくらいの完成度だった。価格は1本170円。

串カツ田中で提供される田中のチー豚串。見た目はとん平焼きそのもの
柔らかい卵と衣の中に豚肉がある食感が面白い

 同じく串カツ田中で提供される「田中のチー豚串」は、串カツ豚をそのまま使ったとん平焼き。とん平焼きは関西圏のB級グルメで、豚肉などを卵焼きでふんわりと包み、ソースやマヨネーズで食べる。串カツ田中のレギュラーメニューに「葱まみれチー平焼き」(490円)という商品があるが、「田中のチー豚串」はその中身に串カツ豚をそのまま使っていて、外側から卵・衣・豚となっている。

「田中のチー豚串」は、サイズが串カツの大きさになっているが、その代わりに価格が1本240円とレギュラーのチー平焼きより安価で、串に刺さったままで気軽に食べやすいのもポイントだ。見た目はマヨっぽいがチーズがかかっている。

11月9日〜30日にはTwitter上でコラボTシャツや食事券がプレゼントされるフォロー&リツートキャンペーンも展開

 今回のコラボ企画では、串カツ田中の商品開発担当が鳥貴族の2品を、鳥貴族の商品開発担当が串カツ田中の2品を企画開発しているが、この2社は比較的安価な居酒屋ジャンルながら、いずれも個性的で、特徴がある。

 例えば鳥貴族は基本的に全品税別価格が298円で、その一方で串カツ田中はメニューごとに価格が異なっている。鳥貴族は1品のボリューム感も特徴なので、串カツ田中の商品開発担当はその鳥貴族らしいボリューム感を大切にしてメニューを考案したという。串カツ田中は価格の縛りがないが、鳥貴族の開発担当にすると逆に柔軟性が求められる、と感じたという。

 また、それぞれの店舗でオペレーションも異なる。串カツ田中は当然、串揚げのためのフライヤーが調理の中心で、一方の鳥貴族は串焼きが中心だ。鳥貴族にもフライヤーはあるが、機材は異なる。今回のコラボ企画では互いの担当者が店舗を視察したり、利用できる食材などについて可能な限り情報共有して商品開発を進めたという。

 キャンペーンは期間限定のものとなるが、鳥貴族の大倉会長は、「今回のコラボ企画が大好評であれば、次には鳥貴族側からコラボ企画を提案できれば」とキャンペーンへの期待を語った。