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サントリー、植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に成功。早期の実用化を目指す

2021年12月3日 発表

サントリーが植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に成功

 サントリーグループは、米バイオ化学ベンチャー企業「アネロテック」と進めてきた植物由来原料100%使用ペットボトルの開発に成功し、試作品が完成したことを発表した。

 2030年までにすべてのペットボトルをリサイクル素材、あるいは植物由来素材にすることを達成すべく、今後植物由来原料100%使用ペットボトルの早期の実用化を目指していくとしている。

 植物由来素材のペットボトル開発については、ペットボトル原料の30%を構成する「モノエチレングリコール」を植物由来原料で生成した、植物由来原料30%のペットボトルを2013年から「サントリー天然水」に導入。残りの70%を構成するテレフタル酸の前駆体「パラキシレン」を、植物由来素材から生成すべく、2012年からアネロテックと植物由来原料100%使用ペットボトルの共同開発を開始してきた。

「パラキシレン」を植物由来素材で生成するのは容易ではなく、既往技術では素材を複数段階に渡って変換する必要がありるが、熱分解と触媒反応により、ワンステップで生成できる技術の開発に成功した。また、使用する素材は、食料用原料のサプライチェーンに影響がないよう、非可食のウッドチップのみから生成しているという。

現在の「サントリー天然水」(植物由来原料30%使用)
植物由来原料100%使用ペットボトル