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お米マイスターが6種の特徴を解説。ローソン、北海道や山形など各地のブランド米でおにぎりした「日本おこめぐり」
2022年7月4日 17:56
- 2022年7月5日 発売
ローソンは日本各地で生産されている希少な“ブランド米”を単一で使用したおにぎりを「日本おこめぐり」として、2か月ごとに全国のローソン店舗(ローソンストア100を除く)で順次発売するのにあたり、記者発表会を開いた。
第1弾は北海道産「ふっくりんこ」を使った「ふっくりんこ 塩にぎり」(108円)と「ふっくりんこ 焼鮭ほぐし大葉味噌(北海道産秋鮭使用)」(160円)を7月5日に発売する。
第2弾は山形県産「雪若丸」を使った「雪若丸 塩にぎり」(108円)と「雪若丸 牛肉味噌(仙台牛・仙台味噌使用)」(160円)を9月6日に発売する予定だ。
第3弾は11月に石川県産「ひゃくまん穀」、第4弾は2023年1月に富山県産「富富富」、第5弾は3月に福井県産「いちほまれ」、第6弾は5月に北海道産「ゆめぴりか」を使ったおにぎりと、2か月ごとに販売していく(変更の可能性あり)。
さらに第2弾以降は、パックごはんを一部エリアで同時販売する。
発売するおにぎりは、お米の特徴を直接味わうことができる「塩にぎり」と、お米の特徴に合わせた食材を使用した「具入りおにぎり」の2種類。
日本各地の“ブランド米”の美味しさを全国に
ローソン 代表取締役社長の竹増貞信氏によると、2021年度のローソンのお米の年間調達量は約6万トンで、100万俵に相当するという。ローソンは2002年から「おにぎり屋」のブランドを立ち上げておにぎりを発売し、2011年には「まちかど厨房」を開始し、約8600店舗で店舗の厨房で炊飯したご飯を提供している。
現在、日本には都道府県ごとにその土地や気候に合わせて開発された300を超えるブランド米が存在するが、生産量が少なく家庭消費が中心のため、知名度が低いという課題があるという。
おにぎりや弁当をはじめお米を使った商品を20年ほど販売しているローソンが今回単一ブランド米を使ったおにぎりを継続的に販売することで、「認知度の向上やお米の消費拡大に貢献したい。ローソンの持つ全国の店舗網で、地域・生産者と社会や消費者をつなぐハブになりたい」と述べた。
本企画での売り上げ目標は、7月~2023年6月で販売高前年比で130%、コロナ前2019年対比で約115%を目指すとしている。
5ツ星お米マイスター澁谷氏によるブランド米の特徴解説
穀物の6大プロフェッショナル資格を持ち、これまで食べてきたお米は300種類以上、全国300か所以上の田んぼに通いつめ、探し出した米や雑穀を販売する5ツ星お米マイスター 澁谷梨絵氏が登壇し、各ブランド米の特徴を説明した。
北海道産「ふっくりんこ」はデビューから約20年愛されており、ふっくらとした粒立ちと上品な口当たりが特徴。海鮮系のおかずが合うという。
山形県産「雪若丸」は濃厚な旨みとふっくら大粒で強い弾力で、噛めば噛むほど味が出る。カレーなど濃い味で合わせてもお米が活きるという。「米好きだからこそ食べてほしい」と述べた。
石川県産「ひゃくまん穀」は新米のようなツヤ感とみずみずしさが特徴で、シンプルなおかずと合うという。
富山県産「富富富」は個性が強すぎないことが個性で、お肉系のしっかりしたおかずと合わせるとよさが出るという。
福井県産「いちほまれ」はコシヒカリを生み出した福井県が作った、バランスが取れたお米。噛めば噛むほど甘味が口の中に広がり、シンプルな和食と合うという。
北海道産「ゆめぴりか」は粒が細長くて大きめな独特なお米。モチモチして存在感があるため、漬け丼など汁気のある海鮮と合わせるのがおすすめという。
「全国約800種類存在するお米の戦国時代と言われるなかで、各地のブランド米を食べ比べできる商品を買い求めやすいローソンが展開するのはとてもうれしい」と澁谷氏は笑顔でコメントした。
発表会では各ブランド米の生産者が登壇し、米作りにかける想いやお米に合わせるおすすめについて語った。