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モスバーガー、一頭買いした黒毛和牛を使ったバーガーを100万食限定で発売

2022年12月28日 発売

一頭買い 黒毛和牛バーガー ~特製テリヤキソース~

 モスバーガー(モスフードサービス)は、「一頭買い 黒毛和牛バーガー ~特製テリヤキソース~」を12月28日に発売する。価格は690円で、100万食限定での販売となる。

 同商品は、一頭買いした黒毛和牛を19部位を丸ごとパティとして使用したハンバーガー。醤油と白味噌をベースにしたテリヤキソースに、トマトのペーストとピューレ、さらに甘酒を加えた新開発の特製テリヤキソースと組み合わせられている。隠し味には、格之進(門崎)の発酵調味料「牛醤」も用いられている。

 また、使用するトマトの一部にはモスファームや協力農家で作られた規格外品を用いるなど、フードロスの削減も意識しているという。

 上席執行役員 マーケティング本部長の安藤芳徳氏は「一頭丸ごと使用したパティは通常はあり得ない。ステーキの商材はハンバーガーパティ用の商材はもともと分かれており、ヒレはヒレ、ロースはロースとして販売した方が儲かる」と語り、サーロインなどの希少部位も含めたパティがいかに特別なものであるかを強調する。

 同氏は「高級バーガーを1000円以上で販売するお店もあるが、今回は690円。ファンシーなエクスペリエンスでありながらも、味の調整なども加えて690円で出せるようにした。和牛信仰がずっと続いていてA5の肉が好まれるが、赤身のお肉もおいしく食べられるように仕立てた」とする。

モスフードサービス 上席執行役員 マーケティング本部長の安藤芳徳氏(左)と門崎 代表取締役 肉おじさんの千葉祐士氏(右)

 今回のメニューに牛醤を提供し、安藤氏の相談にのったとされる門崎 代表取締役で“肉おじさん”の愛称で活躍する千葉祐士氏は、同商品を試食した感想として、「バンズからパティがはみ出ていて、どうしても原価のことを考えてしまうが、正月に食べる贅沢なハンバーガーで、お肉の味わいが前面に出るように、ソースでコントロールするのではなく、ソースがお肉の味わいをバックアップしており、和牛を楽しめるハンバーガーになっている」と述べている。

 黒毛和牛を使用した背景として、安藤氏は、近年は輸入原料が高騰しているが、今後もこうした状況になることもあるとの警戒心から国産原料に注目するようになったと、そのきっかけを説明。直近では円安の影響もあり、価格差も小さくなっていることから、黒毛和牛を使用することにしたのだとか。

 同氏は、これを機に国産原料への切り替えを検討しているわけではなく、メニューに適した原材料を調達してくることが重要だとしながらも、「(今回の)売れ行きが良ければ早めにオーダーできる。高く評価していただけると来年以降、定番に持っていけるかもしれない」としている。

 今回は100万食を提供するため、100日ほどかけて約350頭を調達したとのことで、「2週間もたないかもしれないが、モスバーガーから皆さんへの年末のギフトだと思って、家族と一緒にプチ贅沢感を味わっていただきたい」とアピールしている。

四角いパティがバンズから大きくはみ出している