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モスバーガーの「一頭買い 黒毛和牛バーガー」、今年は2種類のソースで登場

2023年11月15日~

一頭買い 黒毛和牛バーガー

 モスバーガー(モスフードサービス)は、「一頭買い 黒毛和牛バーガー」を11月15日に発売する。

 同社では昨年も「一頭買い 黒毛和牛バーガー ~特製テリヤキソース~」を販売していたが、今年は「シャリアピンソース~トリュフ風味~」「特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~」の2種類のソースから選べるようになった。

 11月15日~12月下旬に第1弾の「シャリアピンソース~トリュフ風味~」が860円で、2024年1月5日~2月上旬に第2弾の「特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~」が790円で、それぞれ販売される。

 一頭買いした国産の黒毛和牛の各部位をパティに使用した贅沢なハンバーガーで、通常は使わないサーロインやヒレといった部位も用いられている。

「シャリアピンソース~トリュフ風味~」は、燻製のオリジナルベーコンをあわせ、トリュフの香りを効かせたシャリアピンソースで贅沢感を表現したメニュー。

一頭買い 黒毛和牛バーガー シャリアピンソース~トリュフ風味~

「特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~」は、昨年使用した特製テリヤキソースに、さわやかな香りと風味が楽しめる九州産ゆず胡椒や、華やかな香りとほんのりとした甘みが感じられる鰹のエキスを加えることで、深みのある味わいを追求したメニューとなる。

一頭買い 黒毛和牛バーガー 特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~

 このほか、高知県産の柚子と瀬戸内産のレモンを使用した「ゆず&レモン ジンジャーエール<ゆず果汁0.1%使用、レモン果汁0.09%使用>」が11月15日が登場。価格は、Sサイズ290円、Mサイズ360円、Lサイズ430円。デザートでは、「まぜるシェイク なめらかチョコソース ~金粉のせ~」(450円)、「おしるこ(粒あん)」(390円)の販売も開始される。いずれも2024年3月下旬まで販売される。

ゆず&レモン ジンジャーエール<ゆず果汁0.1%使用、レモン果汁0.09%使用>

 7日に開催された説明会において、上席執行役員 マーケティング本部長の安藤芳徳氏は「そんなに高いバーガーが売れるのかと言われるが、昨年やってみて結構自信がある。高いか安いかはお客さまが感じられることで、相対的なもの。見ようによっては、安めのグルメバーガーとも言える。モスバーガーの中では高い方だが、都内のグルメバーガーの平均単価は1600円ほど。それに比べると半額ぐらい。去年からパティを全面的に押しているが、82~85gが都内の平均。ウチも負けないぐらいのグラム数で、見た目にも負けない商品」と語った。

上席執行役員 マーケティング本部長の安藤芳徳氏

 その上で、「パティだけじゃないぞ、というのが今年のウリ。ハンバーガーはバンズ、バティ、ソース、野菜などで構成されるが、どこかだけ特別なものにしてもアンバランスになる。全体のバランスを取るということで、2つのソースを用意した」と、今年の商品の特徴を紹介した。

 マーケティング本部 商品開発部 商品開発グループの上田洋輔氏によれば、シャリアピンソース~トリュフ風味~について、「炒めたまねぎや醤油をベースに黒トリュフのみじん切りと白トリュフのフレーバーで香り高いソースに仕上げた。黒毛和牛のパティに合わせた厚切りベーコンは、スモークをしっかり効かせ、存在感を出した。口に入る前から香りを感じられる」と説明。

マーケティング本部 商品開発部 商品開発グループの上田洋輔氏

 一方の特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~については、「昨年同様にトマトと甘酒を加えることで酸味やコクと奥行きを表現した専用のテリヤキソースと輪切りのトマトをあわせた。九州産のゆず胡椒を加え、鰹エキスの風味を効かせることで、香り高い仕立てにした。口のなかに入れたときに香りが広がる」と、昨年からブラッシュアップした部分について語った。

 安藤氏によれば、同社では商品開発においてAIを活用したり科学的分析を行なったりしてこなかったが、今回は“味博士”と称されるOISSY 代表取締役社長の鈴木隆一氏に依頼し、新商品の分析を行なってもらったという。

OISSY 代表取締役社長の鈴木隆一氏

 鈴木氏は、ヒトの官能評価を学習したニューラルネットワークによるAI分析を行なった結果、一般的なハンバーガーの相性度の数値は平均85点程度で、特別においしいとされるもので90点以上になるが、今回の商品はいずれも97点以上と高得点を記録。特徴としては、旨みとコクが非常に強いという。同氏によれば、「かなりレアな数字で、ハンバーガーでは今までに見たことがない」とのこと。

 同社では、昨年は1商品で90~100万食を販売したが、今年はシャリアピンソースを150万食、テリヤキソースを100万食で、合計250万食の販売を目標に掲げている。