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チロルチョコの松尾製菓、創業120周年記念発表会開催

チョコレートプラネットが一日宣伝部長に

2023年3月1日 開催

代表取締役社長の松尾裕二氏(中央)と一日宣伝部長に就任したチョコレートプラネットの2人

 チロルチョコを製造する松尾製菓と同商品の企画・販売を行なうチロルチョコは3月1日、松尾製菓の創業120周年を記念した発表会を都内で開催した。

 発表会では、両社の代表取締役社長の松尾裕二氏が登壇し、これまでの歩みを紹介。同氏によれば、1903年の創業当初は炭鉱で働く人たちに向けて砂糖菓子を作っていたが、戦後となる2代目社長の時代には子供たちに安い値段で届けたいとの思いからチョコレート、アイスの製造に舵を切ったという。

 ちなみに、チロルチョコの由来は、オーストリアのチロル地方の風景が2代目の印象に残っており、そこから名付けられたのだとか。

 初代チロルチョコは3つ山タイプだったが、オイルショックなどで原材料が高騰し、単価を少しずつ上げていった結果、売上が徐々に落ちていってしまったという。そこで当初の思いに立ち返り、3つ山を1つ山に変更し、販売されたのが現在のチロルチョコの原型となる。

 3代目社長の時代には、コンビニエンスストアが全国に広がり、元のサイズではパッケージにバーコードが記載できないため、一回り大きくしたもの作られ、それまで九州を中心とする西日本で知名度が高かったチロルチョコが全国に浸透していくことになった。

 4代目となる松尾裕二社長がテーマとして掲げるのは、“チロリアン”と呼ばれるファンとの交流。コロナ禍でオンライン交流イベントをスタートし、昨年はリアルイベントも開催してきた。

 同氏は、会社のミッションとして「あなたを笑顔にする」を掲げ、社員満足、ファンとの交流、アジア進出の3つのポイントでその目的の達成を目指したいとする。

 アジア進出については、ベトナム工場が2月に竣工。同氏は「日本全国でチロルチョコを知らない人はほとんどいない状態になったが、海外の方にはまだまだ全然知られていないブランド。私の代で海外、とくにアジアでのチロルチョコのブランドを拡大すべく取り組んでいきたい」とした上で、「日本の方がアジアに旅行に行って、たまたま入ったコンビニエンスストアやスーパーマーケットで、その国でしか買えないチロルチョコが置いてあるという日を夢見ている」と熱く語った。

 その後、一日宣伝部長に就任したお笑いコンビ チョコレートプラネットの長田庄平と松尾駿の2人が登場。チョコレートプラネットというコンビ名については、各々が好きなものを持ち寄って付けたもので、松尾がチョコレート、長田がプラネットをチョイスしたのだとか。

 とくに松尾については、名前が松尾であること、コンビ名がチョコレートプラネットであることに加え、モノマネで得意とするIKKOの出身地が松尾製菓のある福岡県日田郡ということで、「こんなにリンクしていることはない」と大興奮していた。

 その後、2人がクイズに答える形で、1月にTwitter上で実施していた一番“攻めている”とされるチロルチョコを投票で決める「攻めチロルグランプリ」の結果が発表された。総投票数は3万4657票で、1位は4429票を獲得した「わさびチロル」となり、「ピザ」(3951票)、「うなぎチロル」(3629票)と続いた。

 同社によれば、チロルラボで再現したトップ3の各2個セットとチロルチョコの詰め合わせを10名にプレゼントするTwitterキャンペーンが近日中に実施される予定。

 また、松尾製菓ではベトナムにチロルチョコを製造する海外工場を設立したことを記念し、60組120名をベトナム旅行に招待するキャンペーンを実施する。チロルチョコベトナム工場見学と現地でのパーティーへの参加を含むベトナム旅行(羽田または成田発着)に参加できるというもので、2024年2月1日~5日、22日~26日の2回にわけて実施される予定。応募期間は3月1日~10月31日。120周年記念サイト内から応募できる。

 4月3日にはベトナム工場の竣工を記念した「チロルチョコ〈ベトナムコーヒー〉」(32円)も発売される。伝統的なベトナムコーヒーの味わいをチロルチョコとして再現したもので、ベトナム産のコーヒーを3.8%使用した苦味のきいたチョコの中に、濃厚な練乳風味のソースとミルククリームが隠れている。個包装のデザインもベトナム雑貨やアオザイをモチーフにした5パターンが用意される。

 このほか、7種類(ビス・コーヒーヌガー・ミルク・アーモンド・ホワイト&クッキー・いちごゼリー・ナッツクランチ)のチロルチョコが楽しめる「チロルチョコ〈バラエティパック〉」の120周年記念パッケージ(25個入り、324円)とロングセラー商品の「ごえんがあるよ〈袋〉」の期間限定デザイン(108円)が3月6日に、個包装にTHANKSと書かれた期間限定デザインの「チロルチョコ〈ミルクヌガーパック〉」(27個入り、324円)が3月下旬に登場する。「チロルチョコ〈ミルクヌガーパック〉」については、個包装の裏のワンポイントがレアデザインとなったものが100個に1個の割合で入っているとのこと。