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UCC上島珈琲、上島珈琲店ブランドの新商品を発表

2023年3月29日 発表

 UCC上島珈琲は3月29日、カフェ事業の「上島珈琲店」ブランドの新商品に関する発表会を開催した。

 同社では、新商品となる紙パック飲料「上島珈琲店 アイスコーヒー 無糖」「上島珈琲店 アイスコーヒー 微糖」(各1000ml、税別398円)を3月6日に発売。ペットボトル飲料の「上島珈琲店 ミルク珈琲」「上島珈琲店 黒糖入りミルク珈琲」(各270ml、税別166円)を4月3日にリニューアル発売する。

 上島珈琲店の店舗を運営するユーシーシーフードサービスシステムズ 経営企画本部 ブランド推進部の橋本吉紀氏は、「上島珈琲店は20年前の2003年6月に神保町で誕生した。当時はシアトル系と言われる外資系のカフェが非常に多く出店し、個人経営の喫茶店が減りつつある時代だった」と振り返る。

ユーシーシーフードサービスシステムズ 経営企画本部 ブランド推進部の橋本吉紀氏
UCC上島珈琲 マーケティング本部 飲料マーケティング部の小泉渓氏

 その上で「店主のこだわりの家具やインテリア、BGMなどが作り出す温かな雰囲気のなかでコーヒーを飲みながら思い思いの時間を過ごしたり、仲間と語らったり、日常で触れることのない文化や芸術に触れたりできる個人経営の良さだった。このような素晴らしい日本独自の喫茶文化を無くさないために継承し、現代に進化させたのが上島珈琲店」だと位置づける。

 同氏は、こうした日本の喫茶文化の象徴として、ネルドリップやサイフォンといった方式での抽出を挙げ、とりわけネルドリップは、熟練の技術が必要で、フィルターの管理に手間がかかる反面、最もおいしい抽出方法とされており、同店ではオリジナルのネルドリップマシンを開発して使用していると説明する。

店舗でのこだわり

 新たに発売した紙パック飲料について、UCC上島珈琲 マーケティング本部 飲料マーケティング部の小泉渓氏は、贅沢に厳選したアラビカ豆を100%使用し、「フルーティーでコクのある味わいに仕上げた。ネルドリップ抽出にこだわることで、なめらかな口当たりと心地よい余韻を感じていただける」と語る。

 同氏によれば、「まずはストレートで楽しんで、フルーティーな味わいを感じてほしい。夏場はグラスにたくさんの氷を入れて清涼感とともに飲むのもいい。微糖については、単に無糖に砂糖を入れたわけではなく、豆の焙煎を深めに設定している。そおんままストレートで飲んでもおいしいが、ミルクで割ってもおいしい。オススメはコーヒー:ミルク=8:2で、ビターチョコレートやキャラメルのような大人の味わいのカフェオレが楽しめる」という。

 一方のペットボトル飲料については、中身には変更を加えず、ショップの世界観を表現したデザインにパッケージをリニューアルしたという。こちらは店舗のメニュー開発者が監修し、店舗で人気の「ミルク珈琲」の味わいを再現したものとなる。

「上島珈琲店 アイスコーヒー 無糖」「上島珈琲店 アイスコーヒー 微糖」の特徴
「上島珈琲店 ミルク珈琲」「上島珈琲店 黒糖入りミルク珈琲」の特徴

 上島珈琲店 青山店で開催された発表会には、ジャズピアニストの小室響氏が来場し、両商品に合う曲の演奏を披露。無糖のコーヒーに合う曲としてはジャズのスタンダード「ブラック・コーヒー」、黒糖入りミルク珈琲に合う曲としてはオリジナルの「スプリング・ハズ・カム」がチョイスされていた。

ジャズピアニストの小室響氏がコーヒーに合う曲の演奏を披露