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楽天が2024年のおせちのトレンド予測を発表、“奮発”と“特化型”の二極化が進む

2023年9月4日 発表

博多久松の和洋折衷本格料亭おせち「博多」(3段45品目)

 楽天グループは9月4日、「『楽天市場』おせち 2024 トレンド予測」を発表した。今回のトレンド予測は、楽天市場のおせち関連商品の購買データや調査結果を分析したものとなる。

 ECコンサルティング部の西本佑介氏によると、楽天市場では約1.4万点のおせちを取り扱っているが、コロナ禍でネット通販が定着したこともあり、2020年から2023年のおせち商戦では流通額が約1.9倍に拡大。昨年は9月までの購入が全体の1割程度を占めていたことから、8月18日に特集ページを開設し、早期割引などを行なっている。

ECコンサルティング部の西本佑介氏

 同社では、2024年のおせち市場について、新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の正月となり、家族や親戚が集まる場面が増えるとして、大人数で食べられる大容量のものや、豪華な食材を使ったもの、品目数の多いものなどを奮発して購入する人が増えると予測。

 一方でライフスタイルが多様化し、自身の手作りおせちと購入した単品おせちを組み合わせて楽しんだり、肉尽くし、オードブル、フルーツ、スイーツなど、特定の食材に特化したものを購入したりする人が増えてきているとして、“奮発”おせちと“特化型”おせちの二極化が進むとしている。

単品おせち

 また、“失敗したくない”というニーズが顕在化しており、低価格・少量で試せる「おためしおせち」も人気になっており、2020年から2023年にかけて注文件数が約4倍に拡大。今年は購入するおせちの容量や金額が上がるとされていることから、レビューでの評価が高いものや、おためしおせちに人気が集まると予測している。

 このほか、ペット用のおせちを購入してペットと一緒に楽しんだり、ふるさと納税の返納品としておせちを選んだりする人が増えていくことが予測されている。

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