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ドン・キホーテ、開発者の偏愛を商品化する弁当・惣菜の新ブランド立ち上げ

2023年10月26日 発表

ドン・キホーテが弁当・惣菜の新ブランド「偏愛めし」立ち上げ

 ドン・キホーテは、弁当・惣菜の新ブランド「偏愛めし」を立ち上げ、11月1日に10商品を発売する。

 10月26日に開催された発表会では、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)上級執行役員の森谷健史氏が登壇。「まだまだドン・キホーテで弁当やおかず、おつまみといった惣菜を取り扱っているイメージが浸透しきっていないというのが現状」と指摘した上で、「中食市場は2012年から2021年の10年間で116%の規模まで成長している。今後もさらに伸長していくと見込まれている」として、同社として取り組みを強化する方針を表明した。

 森谷氏は、これまでドン・キホーテで販売してきた弁当・惣菜について、「万人受けする無難な商品だった」として、“みんなの75点より、誰かの120点。”をコンセプトに、新商品を開発していく新ブランドを立ち上げると語った。

PPIH 上級執行役員の森谷健史氏(右)」とMD開発本部 弁当・惣菜部門 開発責任者の服部司氏(左)

 続いて登壇したMD開発本部 弁当・惣菜部門 開発責任者の服部司氏は、新ブランドの世界観を体現した特徴的な商品として、「【R指定?】葉わさびポテトサラダ」「欲望のままに作った厚切りロースのピラミッ丼」「あんだく溺れ天津飯」といったメニューを紹介。

 服部氏は、商品開発の担当者を紹介し、「クセが強い。彼らは食に強いこだわりを持っている個性的なメンバー。彼らの独創的な発想を活かして、こんな商品だったら共感してもられる人がいるんじゃないか、ということを目指して自分の好きを商品化している。今まで万人受けしないから難しいと諦めていた企画も商品化できるということで非常にモチベーションも高まっている」と語った。

 商品のラインアップとしては、“酒しか勝たん”“脇役を主役に”“白飯許さない”の3つのテーマが設定されている。

“酒しか勝たん”では、「噛むほど旨い炙り鶏ハラミ」(322円)、「酒放題ゆず味噌なんこつ」(268円)、「吸ってよし食ってよし だし漬け枝豆」(322円)、「【R指定?】葉わさびポテトサラダ」(268円)を販売。

 これらを開発したMD開発本部 マーチャンダイザーの松田健一氏によれば、それぞれレモンサワー、日本酒、ビール、芋焼酎とのペアリングを意識したとのこと。中でも葉わさびポテトサラダは強烈な辛さで、突き抜けた商品になっている。

“脇役を主役に”では、「焼肉のタレをドバドバ染み込ませた焼肉タレおにぎり(肉入り)」(160円)、「西京味噌で米を食い続けるための金目鯛西京焼きおにぎり」(214円)、「ダシを活かすための親子丼」(495円)を販売。

 これらを開発したMD開発本部 マーチャンダイザーの犬塚康太氏は、「誰よりも調味料を愛し、カレー、だし、味付けに人一倍こだわっている求道者」を自称。調味料の魅力を最大限引き出したメニュー開発に注力したと語る。

“白飯許さない”では、「はみだしすぎィな鶏つくねおにぎり」(322円)、「欲望のままに作った厚切りロースのピラミッ丼」(646円)、「あんだく溺れ天津飯」(430円)を販売。

 これらを開発したMD開発本部 マーチャンダイザーの梶間慧氏は、「食品の価格高騰による量目調整で、あれ?と思うようなことが多々ある。量を多くすることで、最後に白飯だけが余ることがない、最後の一口まで満足できる弁当を作りたかった」と語る。天津飯については、容器の限界ギリギリまであんを入れているため、持って帰るときには傾けないように注意してほしいとしている。

 新ブランドは11月1日に立ち上がるが、服部氏によると、それ以降もラインアップを拡大しながら続々と新商品を開発・販売していく計画。発売にあわせ、これらの商品を気軽に試せるようにアプリ内で割引クーポンを配布するキャンペーンも実施するとしている。

続々と新商品が登場する予定