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カルビー、にんべんとコラボした「堅あげポテト 究極のだし味」

2023年11月20日 発売

堅あげポテト 究極のだし味(パッケージ)

 カルビーは、鰹節専門店の「にんべん」とコラボした「堅あげポテト 究極のだし味」を11月20日にコンビニエンスストアで発売する。その他の販路では27日から取り扱われる。

 堅あげポテトは、1993年11月に北海道限定で登場し、2005年から全国展開されている。今回の商品は、今年で30周年を迎えたことを記念して発売されるものとなる。

 商品の開発は、ファンサイトの「堅あげポテト応援部」の部員と鰹節専門店の「にんべん」が監修し、歌舞伎役者の松本幸四郎がキャッチコピーを考案した。開発にあたっては、応援部員から“だし素材案”を募集。寄せられた591件のアイデアの中から3案に絞り込み、決選投票を実施。「かつおだし」×「昆布だし」×「椎茸だし」という設定が決まった。

 その後、にんべん監修の下、3か月にわたって試作を重ね、味を調整。パッケージデザインも投票で決められた。

 内容量は60gで、店頭価格は185円前後になる見込み。

堅あげポテト 究極のだし味

 13日には神田明神のEDOCCO STUDIOで発表会が開催され、同社 代表取締役社長兼CEOの江原信氏、にんべん 代表取締役社長の髙津伊兵衛氏、1年前に堅あげポテト応援部 部長に就任した松本幸四郎が、それぞれの視点で今回の商品に対する思いを語った。

 江原氏は、堅あげポテトについて、「カルビー独自の技術によるしっかりとした噛みごたえ、そして噛むごとにジャガイモのうまさを感じさせる、そんな特徴を持った商品」と紹介。

カルビー 代表取締役社長兼CEOの江原信氏

 今年で30周年を迎える同商品だが、2016年からは“応援部”を立ち上げ、現在では1万5000人以上の部員が所属している。同氏は「ファンである部員の皆さまにご協力いただきながら、新しい商品を開発している。今後も皆さまのご協力をいただきながら、カルビー唯一無二の堅あげポテトをしっかりと味を磨き上げて成長していきたい」と述べた。

 江原氏に招き入れられる形で登壇した松本幸四郎は、「コンビニなどに行くと、常に新しいものがある。どうしても最初に見つけて最初に食べたいと思うが、知り合いに先を越され悔しい思いを何度もした。堅あげポテトだったら、食後でも入る余地がたくさんある。朝起きても、食前も、食中はさすがに気をつけるが、食後でも寝る前でも、夜中に目が覚めたときでも、いつでも食べられる」と堅あげポテトに対する愛情を熱弁。

堅あげポテト応援部 部長の松本幸四郎

 その後、2人は今後サンプリングに活用される屋台「堅あげ号」を披露、にんべん 代表取締役社長の髙津伊兵衛氏とともに鏡開きを行ない、30周年プロジェクトの門出を祝した。

 続いてマーケティング本部 スナック2部 堅あげポテトチーム ブランドマネジャーの山本千夏氏が登壇し、今回の商品の特徴を説明した。

 山本氏は、「堅あげポテトのルーツは19世紀の米国・ニューヨークにあるホテルで1人のお客さまがレストラン長に、ジャガイモをスライスしてカリカリに揚げてと頼んだのが、諸説あるが、ポテトチップスが誕生した瞬間と言われている」と紹介。

マーケティング本部 スナック2部 堅あげポテトチーム ブランドマネジャーの山本千夏氏

 同氏によれば、通常のポテトチップスは高温の油のプールの中をさっと通り抜けて作っていくような作り方をしているが、堅あげポテトは、大きな釜の中に厚くスライスしたジャガイモを入れ、低温で長時間じっくりていねいにフライにするという製法を用いることで、当時の伝統的な作り方を受け継いでいるという。

 同氏は、今回の商品の一番の特徴は鰹節専門店に監修してもらったところで、本枯鰹節を100%使用し、昆布と椎茸が鰹節を引き立てる設計になっているとしている。マーケティングにおいては、「#よる堅のススメ」をキーワードに、夜の特別な時間に食べることを提案。移動式屋台でのサンプリングを通じてその魅力を伝えたいとしている。

 にんべん 代表取締役社長の髙津伊兵衛氏は、半年の月日をかけて熟成させて作るという本枯鰹節の製造工程を紹介。これにより、水分がなくなり、旨みが凝縮しているという。これに昆布と椎茸をあわせて究極の旨みを実現。同氏はこれを“旨みの相乗効果”だとしている。

にんべん 代表取締役社長の髙津伊兵衛氏

 壇上で新商品を試食した松本幸四郎は、「だし味はいろいろあるが、これだけしっかりだしが効いていて、今もだし。食べたときだけじゃなく、ずっと引きずる。いろんな味に化ける。食べ物の中で究極」と絶賛。最後に松本幸四郎が歌舞伎役者らしく見得と口上で堅あげポテトを表現していた。

新商品を試食する松本幸四郎
松本幸四郎の見得と口上