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ファミマがファッションショー、コンビニエンスウェアの商品を拡充

2023年11月30日 開催

FamilyMart FEST.の会場

 ファミリーマートは11月30日、国立代々木競技場 第二体育館で「FamilyMart FEST.(ファミフェス)」を開催し、植物性由来の原料を使った「コンビニエンスウェア ブルーグリーン」プロジェクトを発表した。

 FamilyMart FEST.のコンセプトは“チャレンジ大発表会”とされており、発表会・内覧会形式の第1部と、ファッションショー形式の第2部の2部構成で開催された。第1部には代表取締役社長の細見研介氏のほか、コンビニエンスウェアのデザインを監修するファッションデザイナーの落合宏理氏、執行役員 商品本部長の島田奈奈氏が登場し、今回のイベントの狙いや今後発売する新商品について語った。

 細見氏は、「(コンビニが)フェスをやるのは前代未聞だが、今年の5月に新型コロナの5類移行で普通の生活がこんなに楽しいものなのか、この喜びを分かち合いたい。この3年間、コロナの間、お客さまに来ていただいていた。お客さまに感謝の気持ちを届けようと企画した」と説明する。

代表取締役社長の細見研介氏

 その上で「今回のファミフェスには、チャレンジ大発表会という副題がついている。将来に向けてのチャレンジを披露する場でもある。チャレンジするコンビニを標榜しているファミリーマートの思いを素敵な形でお届けしたい」と語った。

 細見氏に招き入れられた落合氏は、第2部のファッションショーのコンセプトを説明。体育館の中央には円形の模擬店舗が設置され、来場者が同じ視点でランウェイを楽しめることを狙ったという。

ファッションデザイナーの落合宏理氏

 ファッションショーには、八木莉可子や吉田鋼太郎といった同社のテレビCMの出演者のほか、さまざまな著名人が登場。曽我部恵一を中心としたバンドの音楽が流れるなか、コンビニエンスウェアの先行販売を行なった大阪の店舗スタッフ30人がモデルと一緒にランウェイを歩くという企画も盛り込まれた。

 落合氏は、「コンビニで洋服を売るという文化が生まれる日になれば」と、イベントの成功への抱負を述べた。

 その後、島田氏が12月5日からファミマ!!麻布台ヒルズ店限定で数量限定で販売するコンビニエンスウェアの新商品を紹介した。デニムジャケットやサロペットなど、約50商品が発売されるが、島田氏は「今回、ボトムスを発売する。全身コーディネートができるブランドを目指していきたい」としている。

執行役員 商品本部長の島田奈奈氏

 麻布台ヒルズ店では、棚の1列を用いてアパレルショップのように商品をハンガーに吊るした状態で販売する。初挑戦となるボトムスはM/Lの2サイズ展開で、丈のバリエーションは無い。店内には試着室はなく、着用可能なサイズかどうかは寸法で判断するしかないが、担当者によれば、こうした面も含めてのトライアルに位置づけられているという。

店舗での陳列イメージ

 さらに、今回はコンビニエンスウェアのサブブランドの「ブルーグリーンプロジェクト」から、植物性由来の原材料を用いた食品・飲料が登場する。同ブランドでは、自然の中で生分解されるスプーンやフォーク、洗って繰り返し使えるストローなどを販売してきたが、食品ジャンルへとラインアップを拡大することになる。

 商品としては「植物生まれのモンブラン」(298円)、「植物生まれのショコラテリーヌ」(278円)、「フルーツミックス アーモンドミルク風味」(270円)、「ソイクロワッサン(アーモンドホイップ)」(145円、沖縄を除く)、「豆乳仕立てのフィナンシェ(メープル味)」(168円)、「乳不使用の植物生まれのチーズを使用 枝豆チーズ」(178円、関東のみ)、「ピリ辛チリソースとケールのサラダラップ」(398円、関東のみ)の7商品をラインアップする。

植物生まれのモンブラン
植物生まれのショコラテリーヌ
フルーツミックス アーモンドミルク風味
ソイクロワッサン(アーモンドホイップ)
豆乳仕立てのフィナンシェ(メープル味)
乳不使用の植物生まれのチーズを使用 枝豆チーズ
ピリ辛チリソースとケールのサラダラップ

 いずれも価格帯としては既存の通常商品と同じか少し高い程度になっており、消費者の選択肢が広がることになる。牛乳の代替で豆乳やアーモンドミルク、肉の代替で大豆ミートといった形で代替原料が用いられているが、独特の臭みなどを抑え、通常商品と同じか、それ以上においしく感じられる工夫が施されている。

 なお、植物性由来の原材料を使用していることに違いはないが、通常商品と同じ工場のラインを使用することからビーガン対応は謳われていない。

 さらに、コクヨと共同開発した文具もコンビニエンスウェアの新カテゴリーとして来春登場することが明らかにされた。いずれも落合氏がデザインを監修し、ファミリーマートのコーポレートカラーを用いた定番のノートや消しゴム、素材感や機能美を追求したハサミやステープラーなどが発売される。

コクヨと共同開発した文具も来春登場予定

 このほか、同店で扱われている定番商品のパッケージデザインを落合氏監修の下でファミリーマート風にアレンジした限定商品が12月5日以降、順次発売される。

 5日には「パイの実<ファミマコラボ>」(184円)、12日には「月桂冠カップ300」(254円、関東・関西・東海のみ)、19日には「ザ・プレミアム・モルツ香るエール」(350ml:265円、500ml:347円)、26日には「サントリー烏龍茶」(138円)が登場。2024年2月に「ワンダモーニングショット」(132円)、4月に「い・ろ・は・す もも」(141円)も発売される予定となっている。

パイの実<ファミマコラボ>
月桂冠カップ300
ザ・プレミアム・モルツ香るエール
サントリー烏龍茶
ワンダモーニングショット
い・ろ・は・す もも