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タニタが東京・豊島区役所階下に「タニタ食堂本店」をオープン! 栄養たっぷりな定食を提供

2025年10月23日 オープン
「タニタ食堂本店」で提供される「大きなお椀で食べるタニタ食堂の具だくさんスープ御膳」

 タニタは、東京都の豊島区役所の複合施設「としまエコミューゼタウン」に「タニタ食堂本店」を10月23日にオープンする。

 タニタ本社の社員食堂をコンセプトに、2012年東京・丸の内に「丸の内タニタ食堂」をオープンした。カロリーを500kcal前後、塩分3g以下に抑えながらおいしく食べ応えのあるヘルシーメニューを提供していた。入居ビル建て替えに伴い2025年3月に閉店し、「タニタ食堂本店」はその後継店舗となる。

株式会社タニタ 代表取締役社長 谷田千里氏

 同社は10月22日に発表会を開催し、代表取締役社長 谷田千里氏がオープンの経緯やコンセプトなどを説明した。

 丸の内の店舗では肥満・メタボ・塩分の過剰摂取・野菜不足などの解消をターゲットとしていたが、今回はこれらに加え「加齢で心身が弱っていく“フレイル”、低栄養、女性の痩せ、筋力低下など、健康ニーズの多様化に対応する」と谷田氏は語った。また、池袋エリアはオフィスや住宅地、商業・公共施設があり、様々な人たちが集まるため、「オフィスワーカーだけでなく、高齢者層・若年層などにもタニタのソリューションを提供したい」と話した。

豊島区長 高際みゆき氏

 続いて、豊島区長の高際みゆき氏があいさつを行なった。タニタと豊島区は同店のオープンに合わせ、「豊島区における健康まちづくりの推進に係る連携・協力に関する協定」を締結した。高際氏は「豊島区は区民が健康で元気に暮らしていけることを大きな柱にしており、幅広い層に向けた健康の拠点にしたい。また、営業終了後は職員のワーキングプレイスやイベントスペースとして活用していく」と述べた。

株式会社タニタ食堂 代表取締役社長 上木知規氏

 そしてタニタ食堂 代表取締役社長 上木知規氏が店舗の特徴、メニューについて説明した。「丸の内タニタ食堂」は“ダイエットのための食堂”というイメージを持たれていたが、「完全な栄養食として提供し、外食があらゆる人の健康習慣になるよう食事を通じた健康づくりを進化させたい」と話した。

フレイルと低栄養
女性の健康、低栄養とやせ

 今回は特に「フレイル」に着目した。高齢になると食欲が減退し体重減少が生じ、低栄養状態になり、筋力・筋肉量が低下し、消費エネルギーも減少するため、さらに食欲・栄養摂取量が落ちるというサイクルになるという。これは高齢者だけでなく、全年代にも当てはまり、特に20~30代女性は5人に1人は低栄養状態となっている。

日替わり定食

 そこで、従来のダイエットに取り組む人に向けた低カロリーで栄養バランスの摂れた「日替わり定食」(1230円)だけでなく、品数が豊富でしっかり栄養が摂れるスープをメインにした「大きなお椀で食べるタニタ食堂の具だくさんスープ御膳」(1650円)を提供する。たんぱく質が約30~40g、カルシウム225mg摂れ、野菜は食感を活かしながら無理なく食べられるように工夫している。

大きなお椀で食べるタニタ食堂の具だくさんスープ御膳

 そのほか、鰹節専門店にんべんの出汁を使った「おだしうどんセット」(750円)、ボリューム感のある主菜を中心とした「一汁二菜定食」(1230円)、1日の野菜摂取目標量の約8割が摂れる「カレー定食」(950円)をラインアップした。

おだしうどんセット
一汁二菜定食
カレー定食

 また、店内にはカウンセリングルームを設置し、タニタのプロ仕様の体組成計などを使いながら管理栄養士が健康アドバイスを食事利用者向けに行なう。さらに、自由に使える体組成計と血圧計も設置しており、気軽に利用できることも魅力となっている。

カウンセリングルーム
自由に使える体組成計と血圧計

 試食で「大きなお椀で食べるタニタ食堂の具だくさんスープ御膳」をいただいたところ、まず品数と彩りのよさに目を引き、スープの大きな具材に驚いた。特にスープの豚肉が大きく、食べてみるとやわらかくありながら食べ応えがあった。出汁がきいているせいか、味わいはしっかりしており、最後まで飽きずに食べられた。ご飯は、セルフで50g・100g・150gをボタンで選ぶとお茶碗に落ちてくる機械で盛るようになっている。白米に雑穀米が入り、プチプチした食感も楽しかった。

試食で提供された「大きなお椀で食べるタニタ食堂の具だくさんスープ御膳」
スープの具材が大きく、豚肉がゴロっと入っている

 席数は全53席で、営業は11~14時、土・日・祝祭日は休業となる。

タニタと豊島区が連携しながら、交流の場としても活用していく