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キリングループ本社がリニューアル、社内カフェに潜入

2026年1月20日 取材
18階に新設された「イチハチTRACK」

 キリンホールディングスは、東京都中野区のキリングループ本社をリニューアルし、1月から新オフィスとしての運用をスタートした。

 そのリニューアルの目玉とされるのが、18階に新設された「イチハチTRACK」と呼ばれるエリアとなる。グループ従業員用となるため、通常は立ち入ることのできないエリアだが、今回、お披露目会が開催され、内部への立ち入りが許された。

 キリンホールディングス 人財戦略部 企画・組織開発担当 主務の髙津太士氏によれば、同社では「人財こそが競争優位の源泉」と考え、人的資本経営を推進してきた。健康や安全に配慮しつつ、グループの理念や価値観への共感を通じて働く喜びを感じながら共創するような組織文化を醸成し、次々とイノベーションを起こすというシナリオを描いているという。

 コロナ禍でリモートワークの比率が高まり、ハイブリッドな働き方が定着する一方、対面でのコミュニケーションの価値が再認識され、オフィスに出社する動きも見られるようになってきた。人財戦略部 企画・組織開発担当の蘇嘉凌氏によると、同社でもその動きは顕著で、コロナ禍で3~4割だった出社率は現在では6~7割まで高まってきている。

キリンホールディングス 人財戦略部 企画・組織開発担当 主務の髙津太士氏
人財戦略部 企画・組織開発担当の蘇嘉凌氏

 こうした状況に対応しつつ、共創、交流、リフレッシュ、ブランド体験といった要素を体現できるオフィス環境を整備しようというのが今回のリニューアルの狙いとなっている。

 イチハチTRACKに入ると、まず目に飛び込んでくるのは床面に描かれた陸上トラック。その中や周囲に「CAFE」「WELLNESS SELECT」「CO-LAB」「BAR/CAMP/YATAI」「PLAYGROUND」「RECHARGE SPOT」「SHARE SHELF」「PITCH」といったゾーンが設けられている。

 CAFEでは、軽食やドリンク類を提供し、カジュアルな打ち合わせを演出。メニューの一部にはキリングループの商品が活用されており、毎週水曜の17時以降は酒類も販売する。

CAFE

 WELLNESS SELECTは、キリングループのサプリや化粧品との接点を設けることで、ブランド体験の場にするとともに、自然に自身の健康状態と向き合えるようにする。顔の肌分析を行なったり、血管年齢をチェックしたりできるタブレットが設置されているほか、セルフレジで商品を購入することも可能だ。

WELLNESS SELECT

 CO-LABは、電気で減塩をサポートする「エレキソルト」など、キリングループの最先端技術や提携・出資しているスタートアップのサービスやテクノロジーを紹介するコーナー。

CO-LAB

 その横に配置されたBAR/CAMP/YATAIは、それぞれのコンセプトに基づいてデザインされた打ち合わせスポットとなっており、通常の執務エリアとは異なる雰囲気の下で会話を引き出す。

BAR/CAMP/YATAIと名付けられた打ち合わせスポット

 PLAYGROUNDは、卓球台やボードゲーム、テレビゲームで気分転換したり、従業員同士の交流を演出。窓際にはエアロバイクも設置されており、実際にペダルをこぎながら打ち合わせをする様子も見られた。

PLAYGROUND

 RECHARGE SPOTは、仮眠やストレッチなどでリフレッシュできるゾーンとなっており、マッサージチェアも設置されていた。

RECHARGE SPOT

 SHARE SHELFでは、リラックスできるソファーの隣に本棚を設置。本棚に自分が好きな本やアイテムを置けるようにすることで、従業員同士の交流を演出する。

SHARE SHELF

 全長75mの陸上トラックの内側にはテーブルが配置されているほか、パブリックビューイングや各種イベントを実施できるPITCHを設置。サッカー日本代表を応援するキリングループらしいゾーンとなっている。

PITCH

 各ゾーンは従業員であればいつでも自由に利用可能。混雑状況を把握できるセンサーを設置し、各フロアのサイネージで確認できるようにすることで、必要なときに気軽に活用できるようにしているという。

各テーブルにはセンサーが設置されており、別フロアからも混雑状況が確認できるようになっている

 さて、グルメ Watch的に気になるのは、CAFEで提供されているメニューだ。

CAFEで楽しめる軽食

 ドリンクについては、定番のドリップコーヒーやカフェラテのほか、「午後の紅茶」「生茶」「ソルティライチ」といった自社製品をアレンジしたものをラインアップ。

 フードメニューでは、サンドイッチやブリトー、ジェラート、ヨーグルトとそれにあうフルーツ、グラノーラなどが用意されているが、一番人気はドーナツとのこと。

 変わったところでは、プラズマ乳酸菌(iMUSE顆粒)入りの「本日のスープ」も提供されていた。

 同ビルの1階にはレストラン街もあるが、以前あった社員食堂はコロナ禍でなくなっているため、約2700人の本社在籍者にとっては気軽に利用できる軽食スポットとなっているようで、取材中も途切れることなくオーダーが続いていた。

ソルティライチをアレンジした「モヒート風ライチソーダ」(左上)、一番人気の「ドーナツ シュガー」(右上)、「本日のお食事系スープ」(手前)