おいしさの秘密と私のこだわり

新橋のジューススタンドに着想を得て開発した「クラフトボス フルーツオレ」

サントリー食品インターナショナル ブランド開発事業部の大槻拓海氏

 サントリー食品インターナショナルは、「クラフトボス フルーツオレ」を販売している。同商品は発売から1週間で1000万本を販売するなど話題になっているとのことで、今回はブランド開発事業部の大槻拓海氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

大槻氏:クラフトボスは「働く人を快適にする相棒」というコンセプトのもと、コーヒーに捉われず幅広い味わいを提供しています。今回のフルーツオレは、働く人にフルーツとミルクで活力を提供する新橋のジューススタンドに着想を得ました。

 仕事の合間の短い時間でグイッと飲んで次の仕事に向かうジューススタンドのお客さまの姿を拝見し、ここで提供されるドリンクは単なるジュースではなく、働く人の背中を押すエンジンのような存在になっていることに気付き、そんな存在をペットボトルの商品で出せないか、開発を進めました。

――どんな特徴があるのでしょうか。

大槻氏:「濃い」活力を提供したいという想いのもと5種の果実を使用し、果汁10%としました。果実とミルクの味わいをしっかり感じられる濃厚で、飲みごたえのある味わいになったと思います。また、ジューススタンドに置かれているジューサーのように混濁した中味が見えた方が、お客さまに活力が詰まったフルーツオレと認識いただけるのではないか、ということで中味が見える透明ラベルを採用しました。

クラフトボス フルーツオレ

――こだわりのポイントは?

大槻氏:500mlのペットボトル商品となると、1本飲み切れる後口の良さ、すっきりさが必要になります。ただ今回のフルーツオレでは「濃い」活力を提供したいので、濃厚な味わいや満足感、にはこだわりたい。こういった矛盾とも思える想いを研究所と議論しながら、飲み始めは香りや甘みを十分に楽しめるが、飲み終わりは果実由来の酸味ですっきりと感じられるような、飽きることなく飲み切れる、濃厚な味わいを実現しました。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

大槻氏:「前の仕事は何とか乗り切ったけど、また次の仕事に向けてもうひと頑張りが必要!」――こういう時に飲んでいただきたいです。甘みも酸味もギュッと詰まった濃厚な味わいが、これまでの仕事を労いつつも次の仕事に向けた活力やエンジンの源になってほしいと考えています。

――ありがとうございました。