おいしさの秘密と私のこだわり

ほろ苦さとその余韻が楽しめる「TULLY'S COFFEE BARISTA'S AMERICANO ミルク&シュガー」

伊藤園 マーケティング本部 新ブランド育成・コーヒーブランドグループの三嶋豊氏

 伊藤園は、9月に「TULLY'S COFFEE BARISTA'S AMERICANO ミルク&シュガー」を発売した。今回はマーケティング本部 新ブランド育成・コーヒーブランドグループの三嶋豊氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

三嶋氏:缶・PETコーヒー市場には、すっきりとした味わいでゴクゴクと楽しめるものや、キャラメルのような甘いフレーバー系、ミルクリッチ系など、多くのラテ商品が存在します。一方で、コーヒーのほろ苦さを特徴としたラテは少なく、ブラックコーヒーのおいしさにこだわっているタリーズだからこそ、そのポジションを確立するチャンスがあると考えました。

――どんな特徴があるのでしょうか。

三嶋氏:圧力を掛けてコーヒー豆の成分を丸ごと抽出したコーヒーをエスプレッソと言います。ペーパーフィルターで濾しながら淹れるドリップに比べて、濃度感があり、コク深く、複雑な味わいが楽しめます。本品では、エスプレッソをベースとしたコーヒーを使用することで、ほろ苦さとその余韻を楽しめる、有糖ミルク入りコーヒーに仕上げています。

TULLY'S COFFEE BARISTA'S AMERICANO ミルク&シュガー

――こだわりのポイントは?

三嶋氏:エスプレッソを、適度な濃度感に水(お湯)で割ったコーヒーの飲み方をご存じでしょうか。それが「アメリカーノ」です。「アメリカン」という薄いイメージのコーヒーと混同するといった反対の声がありましたが、タリーズショップでも提供しているこだわりのカフェメニューを商品名としてあえて冠することで、「コーヒー感愉しめる」を表現したことが最大のこだわりです。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

三嶋氏:激動の日々の中で、頑張っている皆さんに飲んでいただきたいです。人生で最もストレスのかかる世代は40~50代だと言われています。仕事の責任、介護・子育て・金銭面・老後など、一方で自身に割ける時間も多くはないはずです。そこで、合間の時間を大切に積み重ねることで、自分自身を取り戻すきっかけとなってもらいたい。激動の日々に見立てたパッケージの上部から、下部に掛けて穏やかさを表現したデザインにその想いを込めています。

――ありがとうございました。