おいしさの秘密と私のこだわり

ウイスキー樽で熟成させたコーヒー豆「BARREL AGED DEVIL's GIFT」

アサヒ飲料 CSV戦略部の福田紗弥香氏

 アサヒ飲料は、ウイスキー樽で熟成させたコーヒー豆「BARREL AGED DEVIL's GIFT」を販売している。今回はCSV戦略部の福田紗弥香氏に開発の背景やこだわりのポイントを伺った。

――商品開発の経緯を教えてください。

福田氏:コロナ禍の2021年頃から、お客さまの暮らしや働き方が多様化するなかで、お客さまの新たな生活シーンを豊かにする商品を考え始めました。ちょうどこの頃から「夜の余暇時間を満喫したい」という意向が広がり始めたことをきっかけに、この時間に嗜まれてきたウィスキーとコーヒーの組み合わせに着目し、商品化をスタートしました。

――どんな特徴があるのでしょうか。

福田氏:ドリップする際に立ち上る豊かな香りと、ウィスキー樽での熟成がもたらす複層的な味わいが特徴のコーヒー豆です。ウィスキーを熟成した樽にコーヒー生豆を入れ、じっくり熟成させた後に焙煎して香りを引き出しました。熟成期間によって風味が異なり、短期熟成品は、ふんわりとした香りを、長期熟成品は、しっかりとした香りをお楽しみいただけます。いずれもアルコール分は含まれません。

BARREL AGED DEVIL's GIFT

――こだわりのポイントは?

福田氏:コーヒーとウィスキーの相性はさまざまで、今回はモルトウィスキーの香りと最も合うコーヒーとしてコロンビア産のコーヒー豆を採用しました。商品名にもこだわりがあります。ウィスキーを樽で熟成する過程で、樽自体に染みこみ、取り出せなくなる量が一定量存在し、「悪魔の取り分」と呼ばれています。「DEVIL's GIFT」という商品名は、この「悪魔からのおすそ分け」を受けてつくったコーヒー豆の意味も込めて名付けました。

――どんな人に飲んでもらいたいですか?

福田氏:普段からウィスキーを愛飲されている方はもちろん、これまでウィスキーとの接点がない方にもお楽しみいただけるラインアップをそろえていますので、自分時間を豊かにしたいすべてのコーヒー飲用者の皆さんにおすすめしたいです。

――ありがとうございました。

短期熟成
長期熟成