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日清食品、「完全栄養食」の事業化を目指して慶應義塾大学と共同研究へ

2021年5月11日 発表

 日清食品は、「完全栄養食」の事業化を目指し、慶應義塾大学と分子栄養学分野の共同研究に向けた協議を開始すると発表した。

 同社では、「見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす食」をコンセプトに、完全栄養食の研究を進めてきた。

 2019年に実施した臨床試験では体重、体脂肪率、BMI、血圧、中性脂肪といった数値に改善が見られたとして、2020年10月の日本未病学会学術総会で臨床試験の結果を発表していた。

 オーバーカロリーによる肥満の増加が社会問題となるなか、肥満をきっかけにさまざまな病気が連鎖的に起こる「メタボリックドミノ」を防ぐことを目指し、予防医療についての研究を行なう慶應義塾大学医学部と共同研究を進めることで、未病対策や予防医療をサポートする新たな食の開発を行なっていくとしている。