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サントリー、カジュアルさでサマーワインを訴求

オススメのコンビニメニューとの組み合わせも公表

2021年6月16日 開催

サントリーワインインターナショナル 輸入・カジュアルワイン事業部 課長の椎木絵理氏(左)と企画部 スペシャリスト/シニアソムリエの柳原亮氏(右)

 サントリーワインインターナショナルは6月16日、2021年のサマーワインに関するオンライン説明会を開催した。

 同社 輸入・カジュアルワイン事業部 課長の椎木絵理氏は、直近2年間のワインの販売実績を示しながら、「コロナ禍で家飲み需要が増えたこともあるが、サマーワインが定着しはじめている」と述べ、同社としてこのジャンルに注力していく姿勢を示した。

 同社では、ボトルやグラス、温度管理といったワインを取り巻く堅苦しい印象を排除しようと、2016年からサマーワイン市場の拡大に取り組んできており、「氷を入れて飲んでもいい」といった自由さを訴求しようと、「氷と楽しむおいしいワイン。」シリーズなどを展開してきた。

 この夏も、「氷専用ワイン」「スパークリング」「ワインサワー/缶ワイン」の3つの軸でサマーワインを提案していく。

 氷専用ワインについては、5月25日発売の「氷と楽しむおいしいワイン。(酸化防止剤無添加) ベリー&フルーツMIX」「同 トロピカルフルーツMIX」「カルロ ロッシ ICE スパークリング レモン イン レモン」が新商品となる。

 同氏によれば、このスタイルは40代以下の若い世代に支持されているという。すっきり飲みやすいことを求める声が大きいことから、白ワインの方が売れると思いきや、昨年の実績では赤ワインが上回っており、特に夏場は1.3倍となったことから、「今年は赤に注目していきたい。グラスに氷をたっぷり入れて飲んでいただきたい」という。

 スパークリングについては、6月22日発売の「雫音(しずね) シークヮーサー」と「モマンドール アイスレモン」で、低めのアルコール度数と柑橘の爽快感で、気軽に楽しむことを訴求していく。

 ワインサワー/缶ワインについては、2月発売の「サントリーワインサワー350ml缶」(白・赤)と3月発売の「ボッリチーニ」(白・ロゼ)をプッシュ。

 ワインサワーは、ワインを炭酸水で割り、レモンを搾って加えた商品となるが、ワインという言葉の高級感と缶入りというカジュアルさ、さらにレモンサワー同様にすっきり飲みやすいという特徴が評価され、5月までに約25万ケースを販売し、年間計画の約7割を達成しているという。

 ボッリチーニは、世界的なスパークリングワインメーカーのヘンケル・フレシネ・グループが手掛けた250mlの飲み切りサイズのスタイリッシュな缶入りスパークリングワイン。一度ボトルを開けると飲みきらないといけないというプレッシャーもなく、気軽に飲めるとして、米国では若者を中心に大ヒット商品になったという。

サマーワイン×コンビニメニュー、オススメの組み合わせを検証

 同社では、椎木氏のほか、同事業部 課長の阪本琢哉氏、企画部 スペシャリスト/シニアソムリエの柳原亮氏の3名で「コンビニメニュー」をテーマに、オススメの組み合わせを検証したとのことで、今回、その結果が披露された。

「氷と楽しむおいしいワイン。」については、カレーが合うという。柳原氏によれば、白はココナッツミルクを使ったアジアンスタイルのカレー、赤は肉を煮込んだトラディショナルなカレーによく合うとのこと。このほか、白はガパオライスやヤムウンセン、赤は角煮やチーズケーキに合うのだとか。

「サントリーワインサワー350ml缶」には、お好み焼きが合うという。白は鶏の唐揚げやバンバンジー、赤は餃子やカツサンドとの組み合わせもオススメとのこと。

「ボッリチーニ」は、イタリアンワインをベースにしているだけあって、驚きは少ないがピザとの相性がいいという。白はチーズソースやホワイトソース、ロゼはサラミやハム系のピザがオススメで、白は枝豆やサーモンマリネ、ロゼはトマトソースパスタや点心にも合うとのこと。

 また、夜が長い夏向けとあって、番外編として食後のおつまみとの組み合わせも検証。「意外に何でもOK」と苦笑する柳原氏だが、「氷と楽しむおいしいワイン。」にはドライフルーツ、「サントリーワインサワー350ml缶」にはチップス系、「ボッリチーニ」にはナッツがオススメだとしている。