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サントリーのプレモル、限定品の断続投入で間口拡大を目指す

2021年8月25日 発表

限定品を断続的に投入していく

 サントリーは8月25日、「ザ・プレミアム・モルツ」に関するマーケティング説明会を開催し、直近の動向と秋に向けての施策を発表した。

 サントリービール マーケティング本部 プレミアム戦略部長の水谷俊彦氏によれば、2020年10月の酒税改正後の市場動向として、発泡酒や新ジャンルを含む他のジャンルの商品からビールに対する流入が増えており、コロナ禍において、ちょっと良いものを選ぶという消費者行動が目立ち始めている。あわせて今年に入って実施したマーケティングの効果などもあり、20~30代の若年層や新規購入者の需要を獲得し、ユーザーの間口が広がったという。

 同氏は、新型コロナの影響が長引く中、内食率以上に家庭内での飲酒率の伸長が大きくなる傾向が見られ、今後もしばらくは“家飲み”に対する需要が見込める一方、いつもと違う味わいを求める声も大きくなってきていると説明。とりわけ、限定品の伸びが大きく、こうしたニーズに応えるため、断続的に限定品を投入していくことで、ユーザーの間口をさらに拡大させたいとしている。

サントリービール マーケティング本部 プレミアム戦略部長の水谷俊彦氏

 8月24日に「ザ・プレミアム・モルツ 〈香る〉エール 秋の芳醇」を発売した後にも、9月21日に「ザ・プレミアム・モルツ ダイヤモンドホップの恵み」、10月19日に「ザ・プレミアム・モルツ 〈黒〉」が発売される予定だ。

 これにあわせて、家飲み時間を充実させられる食材やアイテムをプレゼントするキャンペーンや、若年層の取り込みに向けたPayPayやLINEといったスマートフォンを軸にしたキャンペーンも展開する。

 また、コロナ禍において大きなダメージを受けている飲食店に対しては、オンラインでの樽生セミナーを実施したり、営業再開時にビールサーバーの利用を再開した際のトラブルに対するサポート体制を強化したりする形で事業の再開を支援していきたいとしている。

【追記:2021年9月1日11時】
 当初、「ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉」の発売日が10月12日となっておりましたが、その後、10月19日に変更となりました。