レビュー
クリーミー! 980円の新「神泡サーバー」で別次元の旨さが自宅に
2021年9月2日 11:00
- ザ・プレミアム・モルツ 神泡サーバー Supreme Edition:980円
ビールの楽しみ方、注ぎ方、味わい方っていうのは人それぞれだと思う。お腹に優しいぬるめのビールがいいという人もいれば、凍る直前のキンキンに冷やした状態で飲むのが好きな人もいるはず。泡こそ生ビールの醍醐味という人もいれば、できるだけ泡を作らずにゴクゴクいきたい人もいるだろう。
筆者の場合は、季節にもよるけれど、とくに暑い夏頃は「キンキンにして泡を作らずゴクゴク」派だ。冷たい生ビールを口いっぱいに含んで喉を鳴らしながら飲む刺激と、それが身体中に染みわたっていく快感は、キンキン・ゴクゴクならではのもの。
そんなところへ、サントリーから新しい「神泡サーバー」が登場した。神泡サーバーは、普通の缶ビールでも、まるでお店で出てくるようなリッチな泡をたたえたビールになるという触れ込みのアイテムだ。ここ数年は毎年のように新モデルが登場し、少しずつ改良を重ね、使いやすく、そしてよりお店の味わいに近づいていっているらしい。
実は、筆者はこの2世代前となる2019年版の神泡サーバーも所有している。手に入れた当初は、たしかにお店のような泡が簡単にできて「泡アリのビールもいいな!」と思っていた。けれど、グラスに注いだら「1秒でも早く飲みたい!」という気持ちの方が強く、出番はどんどん少なくなっていった。筆者がキンキン・ゴクゴク派ということもあり、夏場はどうしても泡の優先度が下がりがちだ。
しかし、2021年の神泡サーバーは、正式名称が「ザ・プレミアム・モルツ 神泡サーバー Supreme Edition」となっていて、何やらただならぬ進化がありそうな雰囲気。形状は2020年モデルとほとんど同じながらも、どうやら「神泡サーバー史上最高超音波振動数」を達成したことで“Supreme Edition”の称号が付いたようだ。なるほど、これは期待できるかも……。
というわけで、さっそくプレモルを買ってきて試してみることにした。神泡サーバーの使い方は難しくない。難しくはないがちょっとコツはある。グラスの7分目あたりまでは普通にビール缶を持って、グラスを傾け、できるだけ泡立たないようにゆっくり注いでいく。その後、神泡サーバーを缶にぴったりくっつけるようにして一緒に持ち、ボタンを押しながら、わずかにシュワシュワという音が聞こえる状態で残りの3割を注いでいく。
このとき、できるだけ注ぎ口に近い側に神泡サーバーを当てるのがおすすめだ。アルミ缶を微振動させてビールの泡を作り出す仕組みなので、注いでいくときにその振動の強い部分をビールが通過するようにした方がいい。そうすると、見るからにまろやかで、きめ細かな泡がグラス内のビールにふんわり「乗っかる」感じになる。
2019年版の神泡サーバーと、2021年のSupreme Editionとで、泡の見た目はあまり変わらないように見える。が、口を付けてみるとまるっきり違う。2019年版の泡も当時としてはお店で出てくる生ビールっぽさがあって、気分も上がったけれど、「泡の旨さを味わう」というよりはどちらかというと「泡の感触を楽しむ」ようなイメージだった。
対してSupreme Editionの泡は、過去のそれと比べてきめ細かさが段違いだ。泡の粒感はほとんどゼロで、もはや生クリームと言ってもいい。何も言わずにグラスごと渡した妻も「めちゃくちゃクリーミー!」と目を丸くしていたので、きっとほとんどの人が違いを感じられるレベルのはずだ。お店でもここまでクリーミーな泡に出会ったことはないかもしれない。
その後、何度か2019年版とSupreme Editionとを取っ替え引っ替えしながら神泡を作って飲んでみたところでも、やっぱりSupreme Editionのなめらかすぎる泡の方が完全に「格上」。もちろん「楽しい」というのもあるけれど、ちゃんと「飲んで旨い」泡に仕上げているので満足感がずっと高く、飽きがくることもなさそうだ。
ちなみに、最近の筆者は最初の半分をビールそのままで、最後の半分をジンジャーエールで割ってシャンディガフにするのがルーチンだったりする。で、そのシャンディガフのときに神泡を盛るのもオツだ。泡と一緒に飲むことで、なめらかな苦みがジンジャーエールの甘さをわずかに中和し、一段と上品な味わいになる。
もっぱらキンキン・ゴクゴク派の筆者だったけれども、Supreme Editionのせいで、キンキン・神泡スタイルがクセになっている今日この頃。暑さがやわらいでくるこれからの季節にも、ぴったりの飲み方かもしれない。