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カルビー初、皮付きのまま揚げた「じゃがいもチップス」発売
2021年8月31日 11:05
- 2021年8月31日 発売
カルビーは8月31日、ジャガイモを皮付きのまま揚げたポテトチップス「じゃがいもチップス 花藻塩味」「じゃがいもチップス 燻製チーズ風味」をオンラインショップで数量限定発売した。9月20日からは一般の販路でも販売される。
同社のポテトチップスとしては初めてジャガイモを皮付きのまま揚げた商品となり、手づくりのおいしさを表現するため、品種を厳選するなどし、100回以上の試作を繰り返して商品化にこぎつけたという。
皮を残して厚切りしにたチップスは、通常の約1.5倍の時間をかけて焦げないように揚げらている。品種としては、オホーツクチップ、アンドーバー、スノーデンの3品種が使用され、季節によって使用品種が変更される。
「じゃがいもチップス 花藻塩味」では、瀬戸内海の海水を使い、海藻からの旨味が凝縮された花藻塩を使用。「じゃがいもチップス 燻製チーズ風味」では、チーズのコクとスモーキーな香りが感じられる。
内容量は各65gで、店頭価格は155円前後となる見込み。
8月31日に都内で開催された発表会において、同社 マーケティング本部の大藤友季恵氏は、契約生産者とフィールドマンの二人三脚で40年にわたって土壌づくりからおいしいジャガイモを届けるために努力を重ねてきたカルビーとして、「畑とお客様をつなぐ、ぬくもり感じるやさしいポテトチップス」をコンセプトに約1年半かけて開発したのが「じゃがいもチップス」だと説明。
原材料や加工方法はもちろんのこと、包装にもこだわり、クラフト感を演出。新包材を開発し、生産ラインの改造を行なうなど、工場のラインテストだけでも約7か月をかけたという。
同社 執行役員 マーケティング本部長の松本和之氏は、発表会後の囲み取材において、「いろんなパターンを考えたが、普通はポテトチップスと呼ばれるが、あえて“じゃがいもチップス”とすることで、お客さまにジャガイモを感じていただけるということで、最終的にはシンプルなネーミングになった」と商品名に込めた思いを語った。同氏が強調するのは“手作り感”で、パッケージには「CRAFT Calbee」の名称も使用されている。
また、これまで無かった同社初の“皮付き”については、「年間通じて販売するとなると、皮がむけやすいものと、そうじゃないものがあるので、それに合わせてオペレーションを調整するのが難しい。皮の有無で食味に影響があり、皮を残すことで旨味やコクが通常の商品よりも優れているという数値も出ているので、このあたりの品質やおいしさを均一に保てるか、というところに尽きるかなと思う」と、その難しさを語った。
発表会には、9月20日から放映されるテレビCMに出演するタレントの川口春奈も登場。「皮がついていると、本当に素材そのものの味がする。見た目でもジャガイモをより感じられる。エンドレスで止まらない」と述べ、子供の頃にポテトチップスに感じていた“ご褒美感”を大人になって改めて感じたのが「じゃがいもチップス」だと食べての感想を表現。
北海道のジャガイモ畑でCM撮影を行なったこともあり、「生産者の手間暇や愛、それに関わるカルビーのフィールドマンの愛も感じ、大切に食べようと思った」と述べ、トークセッションを締めくくった。