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中田英寿プロデュースの「水出し 一番焙煎 加賀棒ほうじ茶」

2021年9月8日 発売

水出し 一番焙煎 加賀棒ほうじ茶(にほんものエディション)

 ポッカサッポロフード&ビバレッジ監修の下、中田英寿氏がプロデューサーを務める「にほんもの」と、石川県の油谷製茶の3者で共同開発した「水出し 一番焙煎 加賀棒ほうじ茶(にほんものエディション)」が9月8日に発売された。

 同商品は、食事にあう水出し茶を目指して開発された加賀棒ほうじ茶。葉ではなく、茎を焙煎したほうじ茶で、独特の香ばしさが特徴となる。内容量は45gで、価格は1080円。にほんものストア、石川県のアンテナショップ、デパート、油谷製茶のオンラインストアなどで販売される。

 発売にあわせて開催された発表会では、中田氏がコンセプトを説明。同氏は「お茶の生産地を回っている時に茶葉でお茶を飲む人が少なくなっているという話を聞いたが、多くの人は食事中に冷たいものを飲む。一方、生産者はお湯で入れてほしい。そこにギャップがあり、やはり水出しだろう」と述べ、今回の商品開発のきっかけを紹介した。

中田英寿氏

 同氏は、中国茶は釜で炒って作られるが、日本茶の多くは蒸して作られるというところに着目。食事にあうお茶を目指すにあたり、日本茶特有のうまみが少し重さに感じられるとして、日本茶では釜炒り茶とほうじ茶に可能性があると考え、中でも加賀棒ほうじ茶の香りに惹かれ、商品化に繋がったと振り返る。

 大正7年創業の油谷製茶と、日本各地の希少素材や特産品にこだわった「TOCHIとCRAFT」シリーズを展開するポッカサッポロフード&ビバレッジと協力し、6か月半かけて計30作の茎茶の試飲を重ね、ようやく完成したという。

「中田さんに水出しに特化した商品を作れないかと言われ、苦労してやっとここまでたどり着けた」と語るのは、油谷製茶 代表取締役の油谷祐仙氏。中田氏は、その味について、「香りは非常に華やかで、甘みが来たあとでスッと消えていく。そして、また手が伸びる」と表現する。

油谷製茶 代表取締役の油谷祐仙氏
石川県知事の谷本正憲氏
ポッカサッポロフード&ビバレッジ 食品飲料事業本部長 取締役執行役員の三枝裕昭氏

 発表会に同席した石川県知事の谷本正憲氏は、「非常にスッキリした飲み口だと実感した。茎を焙煎する石川の食文化が全国に拡大することになれば市場が広がる。石川の希少な食材を全国にアピールできる機会にもなり、ありがたい」とコメントした。

 また、ポッカサッポロフード&ビバレッジでは、「TOCHIとCRAFT」シリーズの新商品として希釈タイプの「クラフトベース加賀棒ほうじ茶」「クラフトベース熊本玉露入りお茶」を9月13日に発売する。容量は500mlで、価格は各300円。クラフトベース加賀棒ほうじ茶では、油谷製茶が焙煎加工した原料が用いられている。

クラフトベース加賀棒ほうじ茶
クラフトベース熊本玉露入りお茶