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タピオカ屋のイメージ払拭を目指すゴンチャ、品質と楽しさでお茶の魅力を訴求

2021年9月14日 開催

リニューアルしたオリジナルティー

 ゴンチャ ジャパンは9月14日、今秋からリニューアルしたオリジナルティーと16日に発売する新シリーズ「Gong cha Tea Dessert」についての説明会を開催し、開発の背景などを説明した。

 同社 マーケティング本部本部長の中山拓美氏は、2006年に台湾・高雄で誕生したディーブランドが19か国に1500店を構えるまでに成長してきたという実績を紹介。今後、数年で4000店舗を目指しているという。

 日本では、2015年9月に1号店をオープン。台湾発のティー専門店というスタイルは、当初苦戦を強いられたが、第3次タピオカブームが到来し、事業拡大の追い風になった。店舗数も、2020年時点の89店舗から、2021年には120店舗(9月2日時点では102店舗)、2022年には180店舗と、出店のペースを加速していく計画とのこと。

マーケティング本部本部長の中山拓美氏

 一方、“タピオカ屋”というイメージは足かせにもなっており、中山氏は「流行から成長のフェーズへ、定着から成長へ、というところを考えていきたい」として、原点のお茶に立ち返り、「Tea Quality」「Tea Creation」「Tea Communication」の3つの提供価値を磨いていくことで、これを実現したいと語った。

 具体的には、品質にこだわりながら、甘さや氷の量、トッピングなどのカスタマイズの楽しさを伝えていくとともに、お茶を通じて生まれる人と人とのコミュニケーションの演出を目指す。

 その最初の取り組みとなるのが、オリジナルティーのリニューアル。

 オペレーション開発部部長の栗田栄一氏によれば、全メニューのベースとなる「阿里山(ありさん)ウーロンティー」「ウーロンティー」「ブラックティー(紅茶)」「アールグレイティー」「ジャスミン グリーンティー」の5種類のお茶の淹れ方を変更し、新たに「茶葉の蒸らし」を行なうことで、うま味と香りを引き出すことを狙った。抽出湯温もそれぞれの茶葉に適した温度に調節する。

オペレーション開発部部長の栗田栄一氏

 こうした蒸らしの工程を加えるのは、今のところ日本独自の取り組みだが、栗田氏は、反響を評価した上でグローバルでの展開も提案していきたいとしている。

 今回のリニューアルでおいしくなったことを実感してもらうため、9月9日~11月10日にかけて実施されているのが「利きTEA NEWストレートティーお試しキャンペーン」となる。同キャンペーンでは、5種類のストレートティー(アイスのみ)を小さめの容器で各200円で提供される。

 もう一つの取り組みが、9月16日に登場する「Gong cha Tea Dessert」シリーズとなる。

 マーケティング本部部長の畑千絵氏は、「ちょっと甘いものがほしい」「友達や親しい人との良い時間を過ごしたい」「自分へのご褒美がほしい」という顧客からの要望に耳を傾け、“デザートのように楽しめるティー”を開発することにしたと振り返る。

マーケティング本部部長の畑千絵氏

 今秋は、タロ、栗、南瓜の3種類の季節の味わいを、クレームブリュレ ミルクフォームとともに楽しめるメニューが用意されているが、冬以降も季節に合わせたメニューが登場する予定だ。