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サントリー、白州の木樽で熟成させた特別なプレモルを抽選販売
2022年5月17日 19:51
- 2022年5月17日~6月19日 応募受付
サントリービールは、「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈白州原酒樽熟成〉2022セット」の抽選販売を実施すると発表した。価格は5600円(税込、送料無料)。5月17日~6月19日に応募を受け付ける。発送は7月末の予定。
同社では、昨年もシングルモルトウイスキーの「山崎」に使用した木樽で熟成させた特別なビール「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム〈山崎原酒樽熟成〉2021」の抽選販売を実施していたが、限定2000本に約3万4000件の応募があり、競争倍率は約17倍となっていた。
マーケティング本部 プレミアム戦略部長の多田寅氏は、「昨年、大いに反省した。今年はその反省を生かし、約5倍ぐらいの設定が取れる形の準備を整えた」と語る。前回は抽選販売の2000本、マスターズドリームハウス提供の約1600杯で、合計3600人に届けたが、今回は秋に販売する予定の〈山崎原酒樽熟成〉とあわせ、抽選販売の1万本(各5000本)、マスターズドリームハウス提供の約6400杯、工場見学の約800杯で、合計1万7200人に届けるとしている。
同氏は、今年1月~4月の直近のビール市場の動向について、市場全体では前年比100%のところ、ザ・プレミアム・モルツブランドは同117%と好調に推移していると説明。中でも4月に発売した「マスターズドリーム〈無濾過〉」は、260円(税別)という高価格の商品でありながらも、プレモルの最高峰としての価値が評価され、発売から1か月で14万5000ケースを出荷。当初25万ケースとしていた年間目標を40万ケースに上方修正するとしている。
こうした状況下で抽選販売される今回のセットでは、山崎と並ぶ同社のウイスキーブランド「白州」の製造で使用した木樽で熟成させることで、爽やかな熟成香と爽快な余韻を表現した、さらに特別なビールが楽しめる。
パッケージとしては、「マスターズドリーム〈白州原酒樽熟成〉」(715ml瓶)1本と、「マスターズドリーム〈無濾過〉」(350ml缶)2本がセットになっており、飲み比べも楽しめる。
同商品の開発を担当した商品開発研究部 部長の丸橋太一氏によれば、「白州の方は非常に爽やかな出来栄えになってきている。その爽やかさをビールに載せられないかと、ずっと試行錯誤し、9年間かかってしまったが、ようやく皆さまにこうして飲んでいただく形にできた」という。
味わい方については、「少し口の中で転がして味わっていただいて、飲み込んだときの鼻に抜けるようなフレーバーを楽しんでいただけると、非常にこの白州は面白く飲んでいただける」のだとか。
同氏によると、「この爽やかな香りがしっかりと立つように、アルコール度数は少し高めの8.5%になっている。香りがしっかりと立つが、それが残るのではなく、スッと切れてくれるので、スモークしたような香りが強い食事や、ちょっと脂が多いようなものとも相性がいい」とのこと。もっとも、極めて貴重なビールだけに、単体でしっかりとその風味を楽しみたい気もする。
ちなみに、商品化に際しては、「木の樽には1つ1つ個性があり、個性を見極めて狙いの味にするのが難しかった」という。〈白州原酒樽熟成〉と〈山崎原酒樽熟成〉の作り方の違いについては、「木樽の個性をうまく活かせるように、白州と山崎で中身は違うビールを寝かせている」としている。