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アイリッシュウイスキー「ROE & CO」が日本初上陸

2022年9月6日 出荷

ROE & CO

 ディアジオ ジャパンは9月6日、日本初上陸となるアイリッシュウイスキー「ROE & CO(ロー アンド コー)」の出荷を開始した。

 ROE & COは、アイルランドのカクテル文化をリードする5人のバーテンダーとともに開発されたウイスキー。モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、バーボン樽で熟成させることで、芳醇なバニラの味わいやフルーティーさ、ほのかなスパイシーさ感じられる仕上がりが特徴となる。

 容量は700mlで、アルコール度数は45%。オープンプライスでの販売となるが、実売価格は4000円程度となる見込み。

 マーケティング部 マーケティングマネージャーの尾崎圭氏によれば、アイリッシュウイスキーの世界シェアは3%(2021年)と低いが、成長率では21%増(2020年~2021年)と最も勢いがあるカテゴリーになっており、日本においても同様の傾向にあるという。

 同社としては、カルチャーやライフスタイルのトレンドに感度が高い25歳~30代前半の女性層を中心に同商品をアピールしていく方針で、音楽フェスの中でカクテルが飲める「FESTBAR」というコンセプトで、トレンドをリードするインフルエンサーやバーテンダーとともに新しいカルチャーを提案していきたいとしている。

マーケティング部 マーケティングマネージャーの尾崎圭氏(左)とブランドアンバサダーのリッキー・コーエン氏(右)

 元バーテンダーの経歴を持つブランドアンバサダーのリッキー・コーエン氏は、ROE & COのブランドのバックグラウンドを解説。その名前は、19世紀に世界を代表するウイスキーメーカーを設立したジョージ・ロー氏に由来する。第一次世界大戦や米国の禁酒法の影響で1926年に蒸留所が閉鎖されていたが、2007年にアイリッシュウイスキーが再びトレンドになる中でディアジオとして開発をスタートしたのがROE & COとなる。

 マスターブレンダーのキャロライン・マーティン氏を中心に方向性を模索する中、新しいお酒の楽しみ方を作っているのはバーテンダーだとの気づきから、ダブリンの5人のバーテンダーに協力を求めたことから開発が動き出したということで、ROE & COの「CO」には、COLLABORATION、COMMUNITY、COCKTAILの3つの意味が込められている。

 ストレートやロックといった飲み方に縛られず、さまざまなアレンジで同商品を楽しんで欲しいと語るコーエン氏。同氏オススメの「ROE & CO HIGHBALL」(ハイボール)は、ROE & COにトニックウォーターを加え、グレープフルーツを添えるというもの。炭酸水を使う一般的なハイボールとは違い、トニックウォーターを使用するが、しっかりとROE & COのフレーバーが残るという。

 同氏によれば、ボトルの細かな形状にも同社としてのこだわりが反映されており、ジョージ・ローの時代に建てられたSt. Patricks Towerの酸化した銅の屋根の色がブランドカラーになっているほか、その隣に残る梨の木へのオマージュとして木製のコルクキャップが採用されている。ボトルの底には梨の形のくぼみもデザインされている。

ボトルの底には梨の形のくぼみ
ROE & CO HIGHBALL