ニュース
ケロッグ、電子レンジで簡単にごはんのようになるオートミール
2022年9月14日 12:55
日本ケロッグは、ごはんのように食べることを想定して開発した新商品「粒感しっかり オートミールごはん」を9月15日に発売する。これに先立ち、14日には都内で発表会が開催された。
同商品は、水に1分ほど浸し、ラップをかけずに電子レンジで1分30秒(500W)温めることで、ごはんのように食べられるというもの。容量は300gで、店頭価格は350円前後となる。
執行役員 マーケティング本部長の山田実氏によると、2020年前半にYouTuberやタレント、モデルといったインフルエンサーがオートミールを取り上げ、ごはんのようにアレンジする“米化”が話題となり、コロナ禍での健康志向の高まりもあり、近年、急速に市場が拡大しているという。
こうした中、同社としても2021年4月に最初のオートミール商品を発売し、2022年3月にプロテイン入りの商品を発売。今回で3つめの商品の投入となる。
同氏は、「世界のシリアル市場では2割がオートミールで、日本ではまだ1割程度に過ぎない。まだまだ成長の余地がある」とした上で、今回のラインアップ強化で売上規模2倍を目指すと語る。
マーケティング本部 ブランドマネージャーの西村香里氏は、オートミールの認知度は9割程度まで浸透しながらも、食べたことがあるのは1割程度に留まっており、いかに喫食機会を増やしていくかが課題だと指摘する。
購入しない理由として、「おいしくなさそう」「食べ方がよくわからない」といったイメージが強いことから、これを払拭するべく、今回の“ごはんのように食べられるおいしいオートミール”を開発することにしたという。
今回の商品ではごはんのような食感や味わいを実現するため、2種類のロールドオーツをブレンドして使用することで、米特有の粒感や甘さ、粘り気、もちもち感を再現。
炊飯器を使用せず、電子レンジで必要な分量だけ手軽に作れるところや、白米と比べ、糖質60%オフで食物繊維6倍とヘルシーなところも魅力的だ。
五つ星お米マイスターでブランド化アドバイザーの西島豊造氏によれば、白米の主要品種との比較では、食感は「ゆめぴりか」と「ひとめぼれ」の間、味は「あきたこまち」の少し下にプロットできるという。
料理家の「ぐっち夫婦」は、同商品を活用した「ソーセージカレーピラフ」などを考案。レシピはケロッグのYouTubeチャンネルで公開されている。