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「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&コロンビア」、目指すはクラフトビールの世界観

sioオーナーシェフ鳥羽氏はバナナケーキとの食べ合わせを提案

2022年11月7日 取材

UCC上島珈琲 マーケティング本部 飲料マーケティング部 飲料ブランドパーソナルユースチームの千葉未華子氏(左)と「sio」オーナーシェフの鳥羽周作氏(右)

 UCC上島珈琲は、10月31日に発売した新商品「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&コロンビア リキャップ缶 275g」に関する発表会を都内で開催した。

 同社では、豆の産地やブレンド、焙煎の方法などにこだわって開発したプレミアムラインのリキャップ缶コーヒー「UCC ORIGIN BLACK」シリーズを展開。半期ごとに新商品が発売されており、今回はその第4弾となる。

 マーケティング本部 飲料マーケティング部 飲料ブランドパーソナルユースチームの千葉未華子氏によれば、今回のテーマは「フルーティー」。豆としては、ルワンダ フイエマウンテン、コロンビアを50%ずつ使用している。

 第3弾ではルワンダとブラジルをブレンドして使用していたが、今回はルワンダのグリーンアップルのような酸味のフルーティーさが際立つように、コクのあるフルーティーさを特徴とするコロンビアと組み合わせたという。

 それらの豆を最適な焙煎度でそれぞれ単品焙煎してからブレンドし、段階的に2温度帯でドリップ抽出することでバランスを追求。一般的な缶コーヒーと比べ、少し浅めに焙煎することでフルーティーさを引き出しているとのことだ。

 パッケージデザインは、ルワンダの伝統工芸品「イミゴンゴ」をモチーフにした幾何学模様をベースに、ルワンダの自然をイメージした緑色を帯に使用している。価格は198円(税別)で、2023年3月下旬まで販売される予定。

 発表会には、フレンチレストラン「sio」オーナーシェフの鳥羽周作氏も登場。同商品にぴったりな食べ合わせスイーツとして「バナナケーキ」を作って関係者に振る舞った。

 鳥羽氏は「苦いものが苦手」と告白しながらも、今回の商品については「わりとクリアでフルーティーな感じで、またもう一口飲みたくなる」と評価。それに合わせて作ったバナナケーキについては、「少しスパイスやメイプルを入れ、行って戻ってとなるようなペアリングで作った。バナナの酸味とめちゃくちゃ合う」と自画自賛。バナナケーキ以外では、シフォンケーキやカステラなどもオススメだとしている。

鳥羽氏は食べ合わせスイーツとして「バナナケーキ」を提案

 千葉氏は、コーヒーを取り巻く状況として、「コクがしっかりとした飲みごたえを訴求するトレンドがあったが、近年はペットボトルが出て、スッキリ飲めるという味わいがRTD(Ready To Drink)のトレンドになっている」と説明。

 その上で、「単にコクとキレで楽しむのではなく、産地の特徴やUCCの現地での活動内容もしっかりと伝えて行けるような商品を目指した」と述べ、クラフトビールのように、そうしたこだわりやストーリーも含めた価値を提供したいとしている。