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Z世代に向けたアルコール度数3%のワインカクテル、1200本限定で発売

2024年5月30日 発売

mellowl-メロル- 葡萄とざくろのワインカクテル

 アサヒビール傘下のスマドリは、Z世代に向けて開発したアルコール度数3%のカクテル「mellowl-メロル- 葡萄とざくろのワインカクテル」を5月30日に1200本限定で発売する。

 同社では、ノンアルコールや低アルコールの飲料も含め、多様性のあるお酒との付き合い方を提唱する「スマートドリンキング」をテーマに、若い世代に対しての訴求力を持った商品開発に取り組んでいる。

 今回の商品は、低アルコールカクテル「koyoi」を販売するSEAMや東京・渋谷の「SUMADORI-BAR SHIBUYA」の来店客を代表するZ世代の若者3名をプロデューサーとし、商品化したものとなる。

 両社では、2023年にも同様の企画に取り組み、第1弾となる「mellowl-メロル- 夜風感じるトロピカルミント」を商品化。500本限定で発売したところ、3週間で売り切れ状態となっていた。

 スマドリ ブランド・マネジャーの京谷めい氏によれば、若年層のお酒離れが指摘される中で、当事者となるZ世代が本当に飲みたいお酒とは何か、をテーマに掲げ、一緒に商品開発に取り組むことで、将来的にアサヒビールで量産ベースにのせて販売できる商品に育てることを念頭に、小ロットで検証を進めるのが今回のプロジェクトの狙いとされる。

(左から)スマドリ ブランド・マネジャーの京谷めい氏、スマドリ 代表取締役社長の高橋徹也氏、SEAM 取締役の谷恭兵氏

 同氏によれば、第1弾では、プレゼント需要や20~30代での購入が多かったことに加え、お酒が弱い人やお酒が弱いパートナーや友人と一緒に飲みたいというニーズを確認できたとのことで、今回の第2弾では、よりマスプロダクト化を意識し、Z世代のプロデューサーに企画の立ち上げから、味わいの調整、ラベルデザイン、価格の設定まで、作業全体により深く関わってもらい、日常における飲用シーンにフォーカスする形で商品化に取り組んだ。

 ディスカッションの中では、交友関係が深く狭い傾向があり、情報が溢れた世の中で育ってきた世代だからこそ、気に入ったものを強く愛する傾向があることや、自分で選ぶ行為を大人だと感じたり、他人とセンスが異なることに大人を見出したりする気持ちが大きく、お酒のアシストで普段は話せない人生相談などの深い話ができることに喜びを感じるとして、ちょっと背伸びしている印象もある赤ワインを使った商品を開発する流れになったという。

メロルプロデューサーの藤原さやさん
メロルプロデューサーの野沢あやこさん

 コンコードとカルベネソーヴィニヨンの2種類をぶどうとザクロをブレンドし、赤ワインの風味を表現。果汁含有量は73%とフルーティーさを演出し、アルコール度数を3%と低めに設定することで、お酒をよく飲む人と普段あまり飲まない人の両者が満足できるバランスを追求したとのこと。

 容量は300mlで、SEAMが運営するkoyoi ECサイトで1本700円、2本1250円(送料別)で販売される。店舗においては、SUMADORI-BAR SHIBUYAではグラス1杯600円、ボトル1本1000円、THE 5th by SUMADORI-BARではグラス1杯800円で提供される。6月8日~14日にはSUMADORI-BAR SHIBUYA1階正面入口でポップアップ販売も実施する。