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アサヒ「未来のレモンサワー」発売記念イベント、一体何がイノベーションなのか
2024年6月3日 12:18
- 2024年6月3日 発表
アサヒビールは、6月11日に首都圏・関信越エリア(東京、埼玉、千葉、神奈川、山梨、茨城、栃木、群馬、新潟、長野)で「未来のレモンサワー」を数量限定で発売する。
これに先立ち、3日に都内で発売記念イベントが開催され、マーケティング本部長の梶浦瑞穂氏が同商品発売の背景を語った。
未来のレモンサワーは、フタを開けると本物のレモンスライスが浮き上がってくる仕掛けが特徴となる商品。バランスのよい味わいが楽しめる「オリジナル」と、レモンの風味をストレートに楽しめる「プレーン」の2つのフレーバーが用意されている。
梶浦氏は、2021年に登場したスーパードライの生ジョッキ缶によるイノベーションから物語が始まったと振り返る。同氏は「五感を呼び覚まし、総動員して楽しむことで、お客さまの暮らしや生き方に新たな広がりをもたらす」と、1本の缶の中に展開を持たせたことを紹介。
本物のレモンスライスを缶の中に入れ、量産化することには困難が伴い、試行錯誤の連続だった。レモンについては、世界的な名産地とされる中国四川省の畑のものを使用し、収穫後の薬剤不使用を徹底し、加工して使用しているが、「どうやって缶に入れるのか、炭酸の力で浮かび上がるレモンスライスの最適な厚みは何ミリか、レモンスライスの強度を高める方法は何か、微生物・腐敗のリスクの検証、新たな品質保証体制、本物を扱うがゆえのハードルは決して低いものではなかった」という。
同氏は「本物のレモンスライスを入れているので、個性が一つ一つ異なる。つまり二度と同じレモンに出会うことはない」とした上で、「未来のレモンサワーは、時とともに熟成し、味わいが変化する。缶の中で香りと味が染み出し、熟成とともにレモンスライスは味わいが変化していく。缶を開けた瞬間、お客さまによってこのレモンサワーは完成する」と、同商品の特徴をアピールした。
発売を前に東京・渋谷エリアでは、さまざまな体験イベントが開催される。
渋谷PARCO イベントスペース(1階、10階)には、4日~16日にかけて「(no) more future bar」を開設。高さ3mの巨大缶体にアサヒビールの公式LINEから取得した2次元コードをかざすと、未来のレモンサワーを購入できる。あわせてヒト型ロボットによる販売も行なわれる。価格は未来のレモンサワー1本とおつまみのセットで300円となる。
b8ta Tokyo - Shibuyaでは、4日~16日にかけてブリヂストンのソフトハンドロボット「TETOTE」を搭載したAIロボット「Moodie」と乾杯しながら未来のレモンサワーを味わえる体験を用意。こちらも未来のレモンサワー1本とおつまみのセットが300円で販売される。
このほか、渋谷横丁(RAYARD MIYASHITA PARK South 1階)では、3日~16日にかけて未来のレモンサワーが1本549円で提供される。
3日に開催されたイベントには、タレントの藤森慎吾が登場。未来のレモンサワーを試飲し、「うまうぃーねー!」とチャラ男全開のコメントをしたかと思えば、オリジナルについては「レモンのスライスが一番上になるので、味わうより鼻で感じるレモンサワー。甘みとほどよい酸味、かすかな苦味も感じる。すごくいいレモンサワー」、プレーンについては「レモンのインパクトがダイレクトに来る。こっちはレモンの味だけでいいんだよ、というヒトにオススメ。キレがある」と、情報バラエティ番組で鍛えたレポート力で商品をアピール。
未来のレモンサワーを一言で表現するように求められた藤森は、「レモンサワー界のラスボス」と表現。「これよりいいレモンサワーは現われないのではないか。レモンサワー界の北大路欣也」と続けるも、「やんわり滑ってしまったので、カットでお願いしたい」と反省しつつ、会場の笑いを誘っていた。