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大阪王将、明るく入りやすい55周年新モデル店舗を続々オープン
2024年10月22日 16:05
- 2024年10月22日 取材
大阪王将は、創業55周年を機に進めている「55周年新モデル店舗」の2号店となる大阪王将 神保町店(東京都千代田区神田神保町2-7)を10月24日にオープンする。これに先立ち22日、同店のコンセプトなどが説明された。
同社では、「餃子一皿あれば、明日を笑って行きていける」という創業者・文野新造氏の言葉を「SMILE & GYOZA ~笑顔と餃子でつながる幸せな時間~」と現代風に再定義し、新たなロゴマークとして新モデル店舗で使用していくことにした。
新モデル店舗の1号店となる大阪王将 鷺沼駅前通り店(神奈川県川崎市)が9月13日にオープンしており、神保町店はそれに次ぐ2店舗目となる。
従来型の店舗とは異なり、ガラス張りで中の様子が見えるようにすることでお店に入りやすくしたり、高めの天井やゆったりと座れるクッションシートを配置したりすることで居心地のよい空間を演出。店舗スタッフも黄色やカーキ色といったカラフルなTシャツ姿でデニム調のキャップをかぶるといったカフェのようなカジュアルな装いで、親しみやすい店作りを目指したという。
さらに、コンセント席や無料Wi-Fiサービスを用意することで、食事をとりながらちょっとした仕事もこなせるようにしている。
神保町というオフィス街に立地するということもあり、11時~15時にはランチメニューを用意。ドリンクがセットになったランチドリンクセットと、ドリンクとサラダがセットになったリフレッシュセットの形で提供する。ドリンクについては、持ち帰り可能なカップで提供される。
ランチ向けには、中華そば、まろやか辛口担々麺、五目炒飯、ふわとろ天津飯、回鍋肉、酢豚といった定番メニューをラインアップしているが、従来店舗とは異なり、使用する野菜の種類を増やす形でリニューアルされている。
ランチタイムから夕方にかけては、晩ごはんを前にそんなにガッツリ食べたくないというニーズに応えるため、ハーフサイズメニューを拡充。ディナータイムには“ちょい飲み”向けに野菜たっぷりのアラカルトメニューを提供するとともに、ヘルシードリンクなども提供することで幅広いユーザー獲得を目指していく。
また、新モデル店舗の裏テーマと言えるのがDX化だ。利用客の目から見えるところでは、テーブルのタブレットからの注文システムが分かりやすく、今後はQRコードを読み取って各自のスマートフォンから注文するモバイルオーダーにも注力していく。
厨房側では各種メニューを作れる調理ロボット「I-Robo 2」を導入。社内の調理検定試験制度において全国で17名しかいない調理1級を持つ職人の鍋さばきを学習させることでクオリティの高いメニューを提供できるようにしている。店舗のスタッフは、メニューを選び、指定されたタイミングで材料を投入するだけで天津飯以外のメニューが数分でできあがる。調理後の洗浄機能も搭載されており、厨房環境の改善や人手不足の解消にも役立つとされている。
ちなみに、天津飯については、ふわとろの玉子をロボットで作るのが難しく、これだけは調理ロボットを使わず、人間の手で調理する必要があるのだとか。
同社によれば、12月には稲荷町駅前店、仙川ハーモニーロード店、TXGA八潮店、横浜岡野店の4店舗がオープンする予定。今までの大阪王将とは異なるポップな店舗が増えていく。