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ロッテ、ピエール・エルメとコラボした「プレミアムガーナ」
2025年1月7日 14:51
- 2025年1月21日 発売
ロッテは、ガーナブランド60周年のフィナーレを飾るコラボ商品として「プレミアムガーナ」3商品を1月21日に発売する。
ガーナブランドは2024年2月1日に60周年を迎え、1年を通して記念企画を展開してきたが、今回はそのフィナーレに位置づけられる。チョコレート専門店のクオリティを目指し、ピエール・エルメの代表的なフレーバーとコラボした3商品が登場する。
「プレミアムガーナ トリュフ<イスパハン>」は、ピエール・エルメのイスパハンの味わいをトリュフ形状のチョコレートとして表現したもの。ローズ香るフランボワーズチョコ、ライチ風味のチョコ、ガーナミルクの3層構造になっており、味の変化を楽しみながら食べ進められるようになっている。内容量は49gで、店頭価格は397円前後になる見込み。
中央研究所チョコ・ビス研究部チョコレート研究二課 課長の村松美紀氏は、「封を開けたときの香りを感じて欲しい。味の変化も楽しめるが、一つ一つの味わいをしっかり感じられるようにするのに苦労した」と振り返る。トリュフタイプの商品は、舐める派と噛む派で分かれるが、今回の商品は舐めても噛んでも楽しめるように設計しているとのことだ。
「プレミアムガーナ フルーツショコラ<サティーヌ>」は、ピエール・エルメのサティーヌの味わいをフルーツショコラとして表現したもの。濃厚なガーナミルクの層の中にパッションフルーツと複数の柑橘にホワイトチョコをあわせたソースが潜んでおり、噛むとショコラソースが溢れ出てくる。内容量は65gで、店頭価格は397円前後になる見込み。
「プレミアムガーナ 生チョコレート<アンフィニマン ヴァニーユ>」は、ピエール・エルメのアンフィニマン ヴァニーユの風味を生チョコレートで表現したもの。バニラの生チョコレートがガーナミルクの薄いシェルの中に閉じ込められている。12枚入りで、店頭価格は397円前後になる見込み。
マーケティング本部 第一ブランド戦略部 ガーナブランド課の山口洸也氏によれば、ピエール・エルメ側には3年ほど前にもアプローチしていたが、当時は実現に至らず、ガーナブランド60周年ということもあり、改めて猛アタックしたという。
ピエール・エルメ氏の右腕として日本での事業を統括するPH PARIS JAPON 代表取締役社長のリシャール・ルデュ氏は、「フランス人だが、フランスより日本(での生活)が長く、30年ガーナのチョコレートと付き合いがある。(ガーナブランド)60周年のために何か特別なことをやりたかった」と、今回のコラボへの思いを語る。
この3年の間には村松氏がパリにピエール・エルメ氏を訪ね、実際にさまざまな商品を食べて研究を重ねたという。そうした熱意もあり実現した今回のコラボ企画だが、商品化にあたってはレシピの提供を受けたわけではなく、村松氏が仮説を立ててはピエール・エルメ側に可否を確認するという形で味の構成を考えていったのだとか。日本生活が長いルデュ氏は、そんな松村氏の行動力を「石の上にも三年」ということわざを引き合いに出して称えていた。