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ファミマの恵方巻、定番商品は具材を増やして価格据え置き
名店や刀剣乱舞とのコラボ商品も登場
2025年1月8日 13:12
- 2025年1月8日 取材
ファミリーマートは1月8日、2025年に販売する恵方巻についての説明会を開催した。
同社では、7種類の恵方巻に加え、4種類のスイーツ(沖縄県では恵方巻8種類、スイーツ3種類)の予約商品をラインアップし、昨年末から予約を受け付けている。1月31日、2月1日に受け取る場合は28日9時まで、2月2日に受け取る場合は30日9時までに予約が必要となる。
恵方巻では、和食の名店「賛否両論」が監修した「絶品海鮮恵方巻」(1300円)や、肉の老舗「柿安」が監修した「牛めし恵方巻」(1080円)、「刀剣乱舞 ONLINE」とコラボした「刀剣乱舞 ONLINE 2種の恵方巻」(2000円)のほか、「キンパ恵方巻」(660円)、「恵方巻」(550円)、「海鮮恵方巻」(600円)、「サラダ恵方巻」(450円)が販売される。
スイーツでは、「節分 チョコバナナクレープ」(358円)、「節分 塩豆大福(2個入)」(298円)、「節分 7種のフルーツロール」(351円)、「節分 くちどけロールケーキ(ミルク&チョコ)2本入」(410円)が販売される。
商品本部 デリカ食品部 米飯グループマネジャーの白戸栄良氏は、原材料高や物流費などが主な要因となり「2025年も物価の上昇が避けられない状況」とした上で、恵方巻を取り巻く環境として「2024年は中価格帯の売れ行きがよく、メリハリ消費が続いているものの、正月やクリスマスと違い、恵方巻は食べることがイベントになっており、手頃な商品が人気」だと説明する。
同氏は「今年は節分が日曜日ということもあり、家族や友達が集まって食べることを想定して商品をラインアップした」とし、2024年の6商品に対し、2025年は7商品へと戦略的にバリエーションを増やした背景を語った。
定番商品については、内容を充実させることと価格を抑えることをテーマに開発を進めたという。価格を据え置いた「海鮮恵方巻」「サラダ恵方巻」については、それぞれ海老や海老マヨネーズ和えを追加、「恵方巻」については、具材はそのままに価格を570円から550円に引き下げた。
また、人気商品になっているキンパについても恵方巻バージョンを用意。刀剣乱舞 ONLINEとのコラボ商品を用意することで、さまざまなニーズに対応を図った。
近年は売れ残った結果、大量廃棄につながってしまうことが問題視されることもあった恵方巻だけに、いかに食品ロスを抑えるかも課題になっている。
同社では、予約すると1本につき100円相当のファミマポイントを還元するなど、予約を推奨することで発注数量を適正化するとともに、予約期間を直前まで延長。昨年は26日を締切としていたが、今年は30日まで延長することで、廃棄量の削減を目指したいとしている。さらに、店頭販売分についても、販売推奨期間を近づいた商品に「たすけてください」シールを貼って値引き販売していくという。
説明会の後半では、賛否両論 店主の笠原将弘氏と柿安 料亭 料理長の長尾英則氏が登壇し、それぞれが監修した恵方巻へのこだわりを語った。
笠原氏は、「贅沢な海鮮の旨みを味わっていただくため、あえて出汁で仕立てた油揚げの煮物を入れた。これが入ることで、それぞれの旨みが引き立つように仕上がっている」と自身の監修商品へのこだわりを説明。
長尾氏は、「メインの黒毛和牛の味付けにこだわった。肉の部位のスライスのサイズや焼き方にもこだわり、看板商品の牛めしの味の特徴の肉の旨みの割り下に近づけた」と振り返っていた。