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カルビーが冷凍食品事業に本格参入、JAしれとこ斜里と連携
2025年1月23日 14:00
- 2025年1月23日 発表
カルビーは1月23日、しれとこ斜里農業協同組合(JAしれとこ斜里)と、馬鈴薯の安定調達、冷凍加工施設の建設・運用で基本合意したと発表した。
カルビーグループでは、国内の馬鈴薯生産量の約19%となる年間37.9万トンの馬鈴薯を使用しているが、今回の連携により年間約4万トンの馬鈴薯の調達が可能となる。同グループでは、2030年までに国内馬鈴薯の調達量の目標として40万トン以上を掲げており、達成の一翼を担うことになる。
一方、JAしれとこ斜里の生産者にとっては、他の作物から加工用の馬鈴薯生産に転換することで、収益面での改善が期待されている。
また、カルビーでは、JAしれとこ斜里が建設する冷凍加工施設を足がかりに、「じゃがりこ」のホットスナック版となる「ポテりこ」をはじめとする冷凍食品事業に本格参入する。
今回の案件に対する投資規模は共同で約200億円とされており、完成後にはカルビーグループに運営が委託される。2027年度中の操業開始を目指すとしている。
カルビー 代表取締役社長兼CEOの江原信氏によれば、「ポテりこ」を入口にカルビーらしい冷凍食品を開発・販売していく意向で、家庭用の冷凍食品をスーパーマーケットなどで販売することや、コンビニエンスストアやファストフードなど業務用向けに供給することを想定。2028年頃から実際に商品が消費者に届けられる見込み。