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かつや、前払いセルフ式を採用した新店舗を4月18日にオープン
2025年4月16日 22:46
- 2025年4月18日 オープン
かつやは、前払いセルフ式を採用した新店舗「かつや 幕張西店」を4月18日にオープンする。
同店舗では、同社として初めて前払いセルフ式を導入。入店するとすぐの場所にタッチパネル式のキオスク端末2台と有人対応のレジ1台が並んで設置されており、まずはここで注文と決済を行なう。その後、レシートに記載された番号が呼び出しモニターに表示され、提供口で受け取り、ソース・調味料コーナーやセルフサービスのお茶・お冷コーナーを経由し、客席に着いて食事。食べ終わったら、返却口に食器類を戻して店を出るというフードコートのような利用スタイルだ。
アークランドサービスホールディングス 取締役副社長 兼 かつや 代表取締役社長の大内勇一氏によれば、従来型の店舗では、店内飲食後の会計とテイクアウトの注文・会計の利用者による行列ができやすく、これを解決するのが前払いセルフ式導入の狙いだという。
セルフサービスを基本としながらも、接客業務を完全に省略するのではなく、ラウンダーと呼ばれるサポートスタッフを店内に配置し、来店客の誘導やテーブルの拭き上げなど、新方式ならではのホスピタリティを提供していく。
また、これまでは“男飯”のイメージが強く、女性やファミリー層が入店しやすい雰囲気づくりにもこだわった。明るくやわらかい印象の内装はもちろん、店舗の外観にも新しいデザインが採用されており、従来の切妻屋根から片流れ屋根に一新しながら、白く光るロゴや大型の看板などで視認性が高められている。
座席数としては、カウンター席が18席、2人掛けテーブル席が6卓12席、4人掛けテーブルが4卓16席の計46席を用意。23台分の駐車場も用意されている。
なお、同店では、18日~20日の開店から3日間、「カツ丼(竹)」「ソースカツ丼(竹)」「ロースカツ定食」「カツカレー(竹)」が150円引きで提供される。この3日間は、4品のみの販売となり、割引券の利用は不可となる。21日以降は通常メニューが提供される。
16日には現地で取材会が行なわれ、新たに導入された前払いセルフ式を一通り試す機会があった。
キオスク端末の操作は至ってシンプルで、まず店内飲食かテイクアウトかを選択。その後、商品とオプションを選択し、支払手段を選んで会計を行なう。会計時には、「クーポンを利用する」をタップすれば、おなじみの100円引き割引券を読み込ませることもできる。ちなみに、レジ横に割引券が置かれており、その受け渡しもセルフサービスとなる。
現時点で難があるとすれば、インターフェイスが日本語のみの対応となっているところ。この点については順次多言語対応を行なっていくとのことだ。
また、同社ではスマートフォン向けのアプリにも力を入れはじめており、テイクアウトについてはモバイルオーダーにも対応している。同店舗においては、アプリで注文しておくと、キオスク端末での注文も省略可能になっており、呼び出しモニターの前で番号が表示されるのを待つだけとなる。
ここまで来ると、アプリを使えば店内飲食でもキオスク端末をスキップできそうな気がするが、従来型の他店舗との兼ね合いもあってか、現状ではテイクアウトのみの対応となっており、今後のブラッシュアップに期待したいところだ。
店内飲食の場合、トレイに乗せられた商品を受け取り、ソース・調味料コーナーでソースやドレッシングをかけてから着席する流れになっているが、食べている途中でソースやドレッシングを足したいと思った場合、各席にソースやドレッシングが用意されていないため、再びここに戻ってくる必要がある。
現時点では衛生面を考慮してテーブルにソース類を置かないようにしているとのことだが、サクサク感をキープしたいので、少しずつソースをかけて食べ進めたいというこだわりがある人にとっては、やや悩ましい利用スタイルかもしれない。
従来型の店舗とは少し異なる部分もあるが、フードコートなどでの飲食に慣れていれば、とくに戸惑うようなことはなく、レジ渋滞を回避しながら、サッと食べて、サッとお店を出られるファストフード店のような使い勝手が魅力的に感じられる新型店舗だった。
新店舗の所在地は、千葉県千葉市美浜区幕張西3-1-2。営業時間は10時~23時で、ラストオーダーは22時30分となっている。