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牛角、2人前で5000円以下の「定番焼肉セット」

2025年5月28日~
「定番焼肉セット」と「特撰焼肉セット」が登場

 牛角(レインズインターナショナル)は5月28日、2人前で5000円以下の新セットの提供を開始する。

 新たに提供がスタートするのは1人前で2497円の「定番焼肉セット」。焼肉は牛タン、牛角ハラミ、ファミリーカルビ、豚カルビ、熟成厚切りカルビがセットになっており、これに加えて選べるおつまみ1品、選べる〆モノ1品、デザート(牛角アイス バニラ)が付いてくる。2人から注文できる。

 また、セットの焼肉が上タン塩、牛角上ハラミ、牛角上カルビ、黒毛和牛カルビ、上赤身になる「特撰焼肉セット」が1人前3608円で提供される。こちらも2人から注文できる。

定番焼肉セット
特撰焼肉セット

 おつまみは、キムチの2種盛り合わせ、チョレギサラダハーフ、ナムルの3種盛り合わせ、おつまみ3点盛り(枝豆、ネギ塩やっこ、旨辛ポテトサラダ)の4種類、〆モノは、牛角冷麺ハーフ、梅しそ冷麺ハーフ、ごまねぎ塩ラーメンハーフ、たっぷりお野菜のミニビビンバ、ごはんわかめスープ(小)セットの5種類から選べる。

上段が選べる〆モノの5品、下段が選べるおつまみの4品

 同社では26日に発表会を開催し、代表取締役社長の澄川浩太氏と牛角マーケティング部 部長の戸田祐介氏が新セット提供の背景や狙いを説明した。

 澄川氏は、外食業界を取り巻く環境について、同社の主要なメニューの肉と米の価格上昇が続いている一方で消費者の実質賃金が横ばいになっており、価格上昇を吸収しきれてないと指摘する。

代表取締役社長の澄川浩太氏

 同社では2011年から食べ放題メニューの提供を行なっており、62%の来店客が食べ放題を選び得る「焼肉と言えば食べ放題」という状況にあるが、「たくさん食べても価格が変わらないという安心感」が選ぶ理由になる反面、「価格に見合う量が食べられない」という理由で選ばない人もいるという。

 同氏は「仕入れ価格の上昇に伴い食べ放題の価格も上昇しており、コスパのよさに対する期待感は限定的。嗜好が多様化するなかで求められる価値も変化してきており、食べ放題に求める価値も、お得感ではなく、価格が固定されている安心感に変化してきている」として、新たなセットメニューを開発することにしたと語る。

 続いて登壇した戸田氏は、新セットのコンセプトについて説明。食べ放題と単品注文の2つの注文方法があるが、食べ放題は固定価格の安心感があるものの、価格設定が高く、頻繁に利用できない、価格に見合った量が食べられない側面もある。単品注文は、お腹いっぱいのときの合計金額が分からない不安感やちょうどいい量の目安が分からないという課題がある。

牛角マーケティング部 部長の戸田祐介氏

 今回のセットメニューについては、「両方のエッセンスを盛り込んだ」とのことで、固定価格で十分な量があり、サイドメニューにも選択できるカスタマイズ性を導入することで多様なニーズに対応している。

 価格については、家族で会食する際の予算感の調査で一番多かったのが1人あたり2500円未満で、次に多かったのが3000円~3500円の価格帯だったとして、2497円と3608円という設定になった。昨年9月には東北地方でテスト販売を実施した結果、家族連れの注文数が伸びたことから、正式に全国展開することにしたという。

 同氏は、このほかにも4月から提供している大皿メニューがオススメの商品が分かりやすいとして好調に推移していることや、平日にアプリ会員限定で提供している「カルビMIXセット」(1958円)や「上焼肉セット」(2728円)といった“ひとり焼肉”向けのセットが人気で、8割以上が854円の追加で生ビールが60分飲み放題になるプランと合わせて利用していることなどを紹介。さまざまな牛角の利用方法があることをアピールしていた。