ニュース

大阪王将、さまざまな“◯◯パ”に対応した秋冬の家庭向け新商品を披露

2025年6月27日 取材
新商品をアピールする取締役専務執行役員 商品本部 本部長の山本浩氏(右)

 大阪王将を運営するイートアンドフーズは6月27日、秋冬に発売する新商品に関する説明会を開催した。

 同社では近年、“タイパ”や“コスパ”にフォーカスして商品開発に取り組んできたが、取締役専務執行役員 商品本部 本部長の山本浩氏は、物価高を背景に消費者ニーズが多様化が進み、“スペパ”(Space)、“ビジュパ”(Visual)、“ウェルパ”(Wellness)といった要素も求められるようになってきていると指摘。さまざまな切り口で魅力のある商品を開発していくことが必要だと語る。

 そんななか、今回は大阪王将の店舗の味を家庭で手軽に楽しめる冷凍食品の新商品4品とリニューアル品12品を発売する。

新商品4品とリニューアル品12品

 新商品としては、「とろ~りチーズ焼売」「羽根つきヤンニョム餃子」「なにわの中華そば」「ふっくら豚まん」が登場する。

 商品本部 商品企画開発部 戦略企画グループの田島薫氏によれば、開発テーマは「Hotなハイパフォーマンス中華」とのことで、秋冬の季節にぴったりな熱々、ホットな話題となっている価格を抑えながらも満足感が得られる濃い味わい、手軽さをストックしておけるホッとする安心感の3つのポイントで二人世帯やファミリー世帯をターゲットに商品開発に取り組んだという。

「とろ~りチーズ焼売」は、チーズソースが焼売の上にたっぷりとかけられたもの。自社工場で炊き上げたモッツァレラベースのチーズソースを用いるとともに、餡にもモッツァレラ、ゴーダ、ステッペンの3種のチーズを使用することで濃厚な味わいを実現している。6個入りで、店頭価格は228円前後(税別、以下同)になる見込み。

とろ~りチーズ焼売

「羽根つきヤンニョム餃子」は、トレンドになっている韓国系フレーバーを取り入れた商品。豆板醤、コチュジャン、甜麺醤でヤンニョム風味を表現するとともに、ニラ、白菜、ニンニクで韓国料理らしさを出している。羽根の部分にも唐辛子を入れることで、やみつき感を演出している。同社の他の冷凍餃子シリーズ同様にフタなし、油なし、水なしで簡単に焼き上げられる。12個入りで、店頭価格は218円前後になる見込み。

羽根つきヤンニョム餃子

「なにわの中華そば」は、具材をネギのみとシンプルな構成にすることでコストを抑えながらも、180gのボリュームたっぷりの麺と、関西のだし文化を意識したコク深い味わいのスープで食べ応えを実現した商品。電子レンジで簡単に調理できる。1食入りで、店頭価格は198円前後になる見込み。

なにわの中華そば

「ふっくら豚まん」は、老酒風味の調味料を使用することで本格的な風味を実現した中華まん。以前の商品と比べ、使用する豚肉を増量し、大きめのダイスとすることで食べ応えを表現しつつ、ラードを増やすことでふっくらとした皮に仕立てている。2個入りで、店頭価格は398円前後になる見込み。

 このほか、「羽根つきチーズぎょうざ」「羽根つき餃子」「羽根つき餃子 味噌だれ付き」「羽根つきスタミナ肉餃子」「羽根つきパーティー餃子」「ぷるもち水餃子」「ぷるもち水餃子 特盛」「たれつき肉餃子」「肉汁爆弾餃子」「肉汁大粒餃子」「楽ラク中華 中華おこわと黒酢肉団子」「楽ラク中華 中華おこわと油淋鶏」がリニューアルして販売される。

 また、常温商品としては「レンジで肉野菜炒めへんの素」が登場する。こちらは、簡便調理の素の市場のトレンドとして、若い世代でレンジ調理志向が拡大していることに着目した開発されたもので、豚バラ肉やカット野菜をレンジで加熱調理し、同商品を混ぜることで肉野菜炒めを作れる。

レンジで肉野菜炒めへんの素

 炒めたような香りを出すためにローストガーリックを使用するとともに、たれの粘度を高めることで具材にしっかり絡むようにすることで、大阪王将の店の味わいに近づけているという。2~3人前用で、店頭価格は158円前後になる見込み。