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ナチュラルローソンがリブランディング、カスタマイズできるサラダを実験販売

2025年7月8日~
ナチュラルローソン茗荷谷駅前店に設置された「できたて BOWL SALAD」の什器

 ローソンは、ナチュラルローソン茗荷谷駅前店において7月8日から自分でカスタマイズできる「できたて BOWL SALAD」の販売を開始する。

 同商品は、「シーザーサラダ」や「コブサラダ」といったベースのサラダ(各864円)に、ゆで卵やスモークサーモンなど、9種類のトッピング(108円~324円)を自由に組み合わせて自分だけのサラダを作れるというもの。カスタムサラダ専門店の「クリスプサラダワークス」のドレッシングとあわせて楽しめる。

トッピング

108円:素焼きクルミ、ミニトマト、ブロッコリー、半熟たまご、ゆで卵、蒸し鶏
216円:スモークサーモン、ローストチキン
324円:ベーコン

自分でカスタマイズしたサラダが作れる
ベースサラダは「シーザーサラダ」と「コブサラダ」の2種類
ベースサラダ単体でもいいが、必要に応じてトッピングを選べる

 同社では、今回の取り組みを実験販売と位置づけており、8~10月にかけてもう1店舗での展開を予定している。将来的には通常のローソンでの販売も視野に入れながら検討を進めていく。

レジ横にあるオーダー表に記入して注文すると、スタッフが盛り付けてくれる

 発売に先立ち7日に開催された説明会では、ナチュラルローソン商品部長の中桐崇氏とナチュラルローソン商品部 シニアマーチャンダイザーの山﨑敦史氏が登壇し、提供開始の背景を説明した。

ナチュラルローソン商品部長の中桐崇氏
ナチュラルローソン商品部 シニアマーチャンダイザーの山﨑敦史氏

 中桐氏は、24年前に誕生したナチュラルローソンの生い立ちを振り返り、ローソン創業25周年に際しての社内公募で「家族が健康になれるコンビニを作りたい」という提案があり、これを具現化したのがナチュラルローソンだと紹介。

 女性の社会進出が進むなか、美と健康をテーマにした品揃えで働く女性をメインターゲットに、ローソンのラボとしての役割を担いながら、首都圏で132店舗まで事業を拡大してきた。

 しかし、24年が経過し、男性が日傘をさしたり、スキンケアをしたりするように社会環境がジェンダーレスへと変化してきており、「もはや美と健康は女性だけのものではない」(中桐氏)として、来年25周年を迎える前にリブランディングを図ることを決意したという。

 また、これまで「美と健康」というと、主に運動、睡眠、栄養といったニーズで捉えられることが一般的だったが、現在ではこうしたフィジカル面に加え、メンタルやソーシャルといった側面も含め、トータルでの“ウェルビーイング”という視点で捉えられるようになってきたことにも着目。

 ウェルビーイングを意識し、日々の生活で実践することを通じて幸福度が高い状態にある人ほど、ナチュラルローソンのコンセプトへの共感の度合いが高いという独自調査の結果も踏まえ、新たなターゲットとして「自分らしさを大切にしている幸福度が高い人たち」を設定し、“ナチュローのお約束”として新たな商品開発基準を設けた。

 中桐氏によれば、オリジナル商品についてはカロリー500kcal、食塩相当量2.3g以下とし、添加物についても独自の基準を設け、「野菜や果物を摂りたい」「たんぱく質を摂りたい」「食物繊維を摂りたい」「糖質コントロール」「保健機能食品を摂りたい」「栄養バランスの良い食事」「素材へのこだわり」「プラントベースフード」の8つのテーマを掲げて商品開発に取り組んでいくとのこと。

 その第1弾として登場するのが「できたて BOWL SALAD」となるが、山﨑氏は、サラダの購入金額が増加傾向になっているほか、今回コラボしたクリスプサラダワークスをはじめ、サラダ専門店が増加するなど、サラダに対するニーズが高まっていることから、サラダに着目したと説明する。

 同氏は「ウェルビーイングな人たちは自分にあった商品を好みや感覚で選択して購買する傾向がある。できあいのサラダも強化していくが、それだけではウェルビーイングな方に満足していただけない」としつつ、栄養素の摂取を切り口に昨年販売した「サプリサラダ」が好評だったことから、カスタマイズできるサラダにチャンスがあると考えたと語る。

 山﨑氏によれば、同社では今後、「温活」「眠活」「腸活」「筋活」の4活を強化テーマに設定しており、入浴剤、お香、お茶、プロテインなどの品揃えを充実させ、手軽に試せるような店舗づくりに注力していくとのことだ。