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「セブンプレミアム ゴールド」15周年、時代にあわせてさらにおいしく進化

2025年8月5日 取材
「セブンプレミアム ゴールド」の注目商品

 セブン-イレブン・ジャパンは8月5日、「セブンプレミアム ゴールド」が9月28日に15周年を迎えることを記念した発表会を開催した。

 商品本部 チーフマーチャンダイザーの井手口美紗氏は冒頭、「セブンプレミアム ゴールドはセブン-イレブンを代表する看板商品として一流の料理人や専門家とともにとっておきの味を皆さまの食卓にお届けしてきた。時代にあわせて進化を続けているセブンプレミアム ゴールドを、このタイミングでしっかりと生まれ変わらせ、よりおいしく進化させていきたい」と語った。

 販売を開始した2010年9月にはチルド惣菜4アイテムだったラインアップは、2025年2月末に約50アイテムまで拡大。人気商品の「金のハンバーグ」(398円、税別、以下同)については、5月末までに累計で約1億7000万個を販売しており、並べると地球4周分に相当するのだとか。

商品本部 チーフマーチャンダイザーの井手口美紗氏

 井手口氏は、直近の消費動向について、物価上昇や生活コストの上昇により、消費者が節約疲れを感じていると指摘。そんな節約疲れの解消法としては、プチ贅沢を挙げる人が多く、そうしたニーズに応えられるのがセブンプレミアム ゴールドだと説明する。

 金のハンバーグについては、7月28日週から15代目となる商品を投入。「近年、ライブ感のあるハンバーグ専門店が若者を中心に人気があり、SNS映えする商品として肉汁が注目されている。今年の金のハンバーグについては、しっかりとマーケットにあわせてジューシーなハンバーグを目指した」(井手口氏)という。

セブンプレミアム ゴールド 金のハンバーグ

 従来は牛肉を使っていたが、今回は豚も含めた合い挽きに変更することで、よりジューシーな肉汁を楽しめるように進化。あわせて、濃厚なデミグラスソースにアップデートすることで深みのある味わいを演出している。

 調理方法についても、専門店同様に最初に鉄板で高温短時間の焼成を行なうことで肉汁が流れ出ないように壁を作った後、オーブンでじっくり加熱。デミグラスソースも、丸3日間煮込んだフォン・ド・ヴォーを使うことで本格的な味わいを実現している。

「金のボロネーゼ」(398円)についても、牛挽肉を2段階焼成にするとともに、ダイスカット状のものも組み合わせることでゴロゴロ食感を楽しめるようにアップデート。使用する赤ワインの種類や投入工程の見直しを図ることで贅沢感を演出している。

セブンプレミアム ゴールド 金のボロネーゼ

「金の蟹トマトクリーム」(398円)では、新たに本ズワイガニのほぐし身を使用することで蟹の旨味を追求。3種類のトマト原料や蟹味噌、焼成した蟹の甲羅をソースに用いることで、上品かつ複雑な味わいに仕上げたという。

セブンプレミアム ゴールド 金の蟹トマトクリーム

 今回の発表会には、「金のマルゲリータ」(638円)を監修した中目黒「ピッツェリア トラットリア ダ イーサ」シェフの山本尚徳氏と、「骨付き肉3本入 金のバターチキンカレー」(398円)を監修した南インドカレーの名店「エリックサウス」総料理長の稲田俊輔氏も登場し、今回のリニューアルにおけるこだわりのポイントなどを解説した。

 山本氏は「冷凍ピザは手抜きのイメージが強かった」として、最初は監修について否定的だったが、担当者の「お店の味に近づけることに努力したい」という熱意に心を打たれ、協力することにしたと振り返る。

「ピッツェリア トラットリア ダ イーサ」シェフの山本尚徳氏

「ナポリピザは生地を食べると言われている。低温長時間発酵にこだわった。24時間は最低限」とする同氏のこだわりに対し、セブン-イレブン側は生産効率が落ちることを受け入れて協力。

セブンプレミアム ゴールド 金のマルゲリータ

 ピザ生地の裏の焦げにもこだわり、専用のピザ窯のような焼き上がりを工場のジェットオーブンで再現。粉の配合を見直し、加水率を増やすことで、お店のピザに近づけたが、加水率を上げると生地が柔らかくなって難しくなり、熟練スタッフによる手伸ばしでハードルを乗り越えているとのこと。同氏は「プロが見ても考えられないようなことをやっている」と絶賛する。

 一方、「これまでのパートナーシップですでに盤石の信頼感があった」とする稲田氏は、開発にあたっては「あまり苦労しなかった」と振り返る。というのも、手羽元を3本入れるという提案が先にあったため、スパイスをサポート役として使い、素材のおいしさをカレー全体に引き出していくという同氏のインドカレー観においては、「ものすごく有利な条件からのスタート」で、ワクワクが止まらない感覚だっという。

「エリックサウス」総料理長の稲田俊輔氏

「監修商品を入口にして、機会があればお店に来てほしいというメッセージも込めている」とする同氏だが、あまりの完成度の高さに「うれしい反面、追いつかれたという脅威も感じている」と複雑な心情を漏らしていた。

セブンプレミアム ゴールド 骨付き肉3本入 金のバターチキンカレー