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松屋「コムタム風ポークライス」発売、ベトナム大使が太鼓判

2025年8月26日 発売
1日店長として「コムタム風ポークライス」を提供するベトナム社会主義共和国 特命全権大使のファム・クアン・ヒエウ閣下

 松屋(松屋フーズ)は8月26日、「コムタム風ポークライス」の販売を開始した。

 コムタム風ポークライスは、ベトナムの伝統料理「コムタム」をモチーフに開発された1プレートメニュー。ご飯の上にジューシーに焼き上げた豚肉をのせ、野菜を添え、目玉焼きがトッピングされており、魚醤のコク、玉ねぎや青唐辛子によるピリ辛味が特徴の「ヌクマムソース」とともに楽しめる。

 ヌクマムソースは、ベトナム大使館の協力の下で開発されており、本場さながらの味わいとなっている。

コムタム風ポークライス

 発売にあわせ、ベトナム社会主義共和国 特命全権大使のファム・クアン・ヒエウ閣下が松屋 六本木4丁目店を訪れ、1日店長として来店客を出迎えた。

 松屋フーズの担当者によれば、同メニューは2024年11月のベトナム初出店に向け、社長や担当者がベトナムを訪れ、現地で食事するなかで、松屋のメニューとしてアレンジして日本で提供できないかと考え、商品開発に着手したという。

 こうした経緯もあり、同メニューはベトナムの松屋でも同時発売されるとのことで、青唐辛子が赤唐辛子になるなど、使用する材料の面で若干の変更はあるが、両国でほぼ同じ味が楽しめるようになっている。

 同メニューの試食を終えた大使に、本場ベトナムでも受け入れられそうか聞いてみたところ、「受け入れられると思う」と回答。同氏は20年ほど前に日本への留学経験があり、その際には松屋ともう一つの牛丼店に交互に通っていたとのことで、「日本の関係者と協力して、ベトナムのオリジナルの味わいを残しながら、日本人好みの味にアレンジできるように協力していきたい」と、両国の食文化を通じた交流に意欲を示していた。

 なお、松屋ではインターンシップなどを通じて約3800人のベトナム人スタッフが働いており、外国人スタッフとしては最大規模の採用になっており、この日も3名のベトナム人スタッフが店舗で働いていた。ベトナム出店については、帰国後の就業先の受け皿となることも期待されているとのことだ。

 ちなみに、同店では券売機による注文システムが採用されており、英語、中国語、韓国語にも対応しているが、残念ながらベトナム語には非対応。言語設定としてベトナム語は選択できないが、メニュー画像の一部にベトナム語を添えることで、店舗を訪れたベトナム人の目にとまりやすくしているようだ。