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カルビーポテトチップス発売50周年、記念商品「感謝のほたてしお味」発売。定番商品のサンプリングを全国で

「国民食の一つになっていると思う」と江原社長

2025年9月1日 発売
カルビーポテトチップス発売50周年

 カルビーは「カルビーポテトチップス」が9月に発売50周年を迎えたことを記念し、ファンの声から生まれた「ポテトチップス 感謝のほたてしお味」を9月1日に期間限定で発売した。価格は170円前後。

 同時に、50周年を迎えられた感謝として「全国感謝いっぱいサンプリング」を実施。9月1日~3日の期間、JR東京駅中央口で定番商品3袋をオリジナル紙袋で配布する。追って全国で実施予定。

 1日に東京・丸の内の本社で行なわれた記念イベントでは、代表取締役社長 兼 CEOの江原信氏、マーケティング本部 ポテトチップス部 ベーシックポテトチップスチームブランドマネジャーの井上真里氏らが登壇。50周年の歴史と感謝、新商品の背景を語り、リニューアルしたマルチパック商品「たべよんパック」も発表した。

50周年を迎えたカルビーポテトチップス

50年間で変化したポテトチップスのパッケージ

 1975年、カルビーは現在のうすしお味の原型である「カルビーポテトチップス」を発売。当時馬鈴薯の半分以上がでんぷんや飼料に使用されていたことを背景に、より付加価値のあるものにとポテトチップスを開発した。発売から50年経った今も「未利用資源の有効活用」「自然のおいしさをまるごと使用」することを掲げている。

 1983年には、現在主流となっているアルミ蒸着フィルムのパッケージを業界で初めて採用。2019年には食品ロス問題への対応として賞味期限延長と月表示を実施するなど、進化を重ねた。現在カルビーは約1600の生産者と契約し、年間約9億袋のポットチップスを生産する。

 江原氏はポテトチップスについて「国民食の一つになっていると思う」と語る。今後も基本に忠実に、ジャガイモそのものの美味しさが感じられるようこだわるとともに、健康を気遣う人に向けたポテトチップスの開発にも意欲を示す。50年を振り返って感謝を述べるとともに、次の50年を見据えて、消費者・生産者・流通の3者とのつながりを強化する3つの約束を掲げた。

代表取締役社長 兼 CEO 江原信氏
カルビーポテトチップス誕生の背景

50周年を記念した3つの取り組み

全国感謝いっぱいサンプリング

 50周年を記念し、カルビーは初の大規模サンプリングを実施。定番の「うすしお味」「のりしお味」「コンソメパンチ味」のレギュラーサイズ各1袋(計3袋)を、感謝のメッセージが書かれた全5種のオリジナル紙袋とともに配布する。

 東京では9月1日から3日の期間、JR東京駅中央口イベントスペースにて実施する。配布場所には現在発売中の50商品が展示されたフォトブースも設置。初日の1日には江原氏が直接手渡しで配布を行なった。今後、大阪、福岡、札幌、広島など全国での実施を予定している。

JR東京駅中央口イベントスペースにて来場者に袋を手渡す江原氏
50商品が展示されたフォトブース
全5種のオリジナル紙袋

50周年記念商品「感謝のほたてしお味」

 カルビーは、50周年を記念して「ポテトチップス 感謝のほたてしお味」を9月1日に発売した。カルビールビープログラムに登録するファンが、10の素材からだししお味に合う素材を選択。1万6000人以上の投票で1位となったほたて味を採用した。

 ほたてをメインに、昆布、かつおの異なる種類のうまみを重ねることで、特別感のあるおいしさを目指したという。価格は170円前後で、10月中旬まで販売予定。コンビニ以外の店舗では数量限定の販売となる。

ポテトチップス 感謝のほたてしお味(170円前後)
ファンの声から誕生
50周年を祝う素材ほたて

マルチパック商品「たべよんパック」の拡大

 カルビーは、これまでポテトチップスの小袋のアソート商品として販売していた5袋入りの「GO5PACK(ゴーゴーパック)」を、4袋入りの「たべよんパック」に切り替えることを発表した。

 世帯人数の変化に合わせた4袋に変更し、価格も安くして、コロナ禍以後続くアソートパックの需要に合わせて生産も増強するという。井上氏は、長期休暇中の子供の適量なおやつとして家庭内ストックになると説明する。カルビーポテトチップスの今後を見据えて、「未来のユーザーである子供たちにどう食べてもらえるかを大事にしたい」と語った。

マーケティング本部 ポテトチップス部 ベーシックポテトチップスチームブランドマネジャーの井上真里氏
コロナ禍以後アソートパックが人気に
5個入から4個入に変更